eightと亮ちゃん2

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丸ちゃんside

それから、また亮のリハビリの日々が
始まった。

半年も寝ていた亮は、
前より筋力が落ちて
歩くことも、長時間座ることも
ままならなかった。

リハビリの先生も来て。
リ「少しずつ一緒に治していきましょう」
亮「はい。」

といってベッドの上でできる
軽い筋トレから始まった。

俺は端でその様子を伺う。

亮は一生懸命やっているが、
ついてこない体やすぐ
疲れてしまうことに
毎回辛そうな顔をしていた。

リ「今日はこれで終わります。
ゆっくり休んでくださいね。」

亮「ありがとうございました。」
と礼して出て行った。

亮「全然ダメだね。
また…一からやり直しだ」と
自分の細くなった手を
触り、寂しそうに笑った。

丸「亮？無理して笑わんといて？

辛かったら、言っていんやで？
無理せんで、思ったこと
全部吐き出してええんやで。

もっと素直になって、
甘えてや…。」と優しく
亮の頭を撫でると。

静かに涙が流れた。
亮「分かってたけど。
こんなんなってる自分が
情けなくて…
現実突きつけられて。つらいね…
やっぱり…」と無理に
笑おうとする

そんな亮を優しく抱きしめた。

丸「笑わんでえんやで。
今は泣きたいだけ、泣けばええ。

気がすむまで、俺はずっとここに
おるから。」

というと。亮は子供みたいに
涙が溢れた。

そんな亮を俺は、あやめるみたいに
優しく撫で続けた。

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