俺はお前の、お前は俺の (ページ9)

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ﾎﾞｰｲ『桜さん、ご指名です。』

今日も出勤して、どこかの大企業のえろ社長を接客していた時、ﾎﾞｰｲが声をかけてきた。

『あとで行く。』

このえろ社長、変態だけど月に何千万と使ってくれている太客だから気を悪くしたくない。
ﾎﾞｰｲならそれくらい理解してるはずなのになんで呼びに来るんだと心の中でつぶやく。

ﾎﾞｰｲ「いえ…それがVIP個室のお客様でして…」

VIP個室…？何も連絡なく個室に入るお客様は私のお客様にはいなかったはず…。

『社長ごめんなさい、少しだけ席外しますね？』

社長に一言断りを入れてﾎﾞｰｲに案内されるままVIP個室へ入った。

ﾎﾞｰｲ「失礼致します、当店No.1の桜さんです。」

『失礼します、ご指名ありがとうございます。』

座っていたのは見るからに危険な匂いのする2人の男。
顔が似てるけど兄弟かなにか…？

？「えーめっちゃ綺麗♡俺タイプ〜♡♡」
？「兄貴、好きそうな顔だな。俺も好きかも。」

兄貴、、、、？やっぱり兄弟かな…？

『嬉しいです、桜といいます。』

？「桜ちゃん♡俺のことは蘭ちゃんって呼んで？」
？「俺は竜胆。よろしくね、桜ちゃん」

そういうと2人の間に座らされ、蘭さんの方は私の腰に手を回しながら何飲みたい？とメニューを見せてきた。

あの社長のところに戻らないといけない手前、できるだけ話を手短に済ませたいので、

『なんでも好きなのでお好きなのをどうぞ。』

そういうと竜胆さんはﾎﾞｰｲを呼んで

竜「桜ちゃんと喋りたいから桜ちゃんずっとここに置いておけるだけの酒持ってきて。」

『え？』

思わず声が出た。

蘭「あそこにいるの大企業の社長だよね〜？
あの社長の何倍も今日使うよ〜？
だからさ、店にある高い酒全部持ってきて。」
というとﾎﾞｰｲはかしこまりました！とだけ残して数分後に店にある高いお酒をほぼ押えましたと言いに来た。

『あ、あの…なぜ…？』

初めて来たのにここまでするのはおかしすぎる。
なにか魂胆があるに違いないと思った私は
シャンパンを飲みながら2人に問いかけた。

蘭「ここ、明日から俺らがオーナーになるから
どんな子がNo.1か知りたいじゃん？」