俺はお前の、お前は俺の (ページ5)

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春「七瀬…？」

春は自分が尊敬しているマイキーの話に文句をつけようとしている私を止めようとしているのかあたふたしている。

『マイキーごめん、わかったって言えない。

無理！春がほかの女とデート？ふざけすぎ。』

頭が整理つくとイライラが込み上げてきて、私は大人しく座っていたのに足を組んで言葉を続けた。

『私は他の男と接する時間が多いのが嫌だっていう春の意見を尊重してキャバクラ辞めたし、

毎日仕事終わって帰って春のためにご飯作って洗濯して掃除して帰りを待っているのにほかの女とデートするの？』

怒りのあまり口調がどんどん強くなっていく。

『今度から他の女とデートしたあとの春のためにご飯作って洗濯して掃除しろって言うわけ？

他の女と手を繋いだあとの手で触られなきゃいけないわけ？
他の女とキスした唇でキスされなきゃいけないわけ？
他の女の子のナカに入ったモノを私も受け入れなきゃいけないわけ？

ふざけんな。』

怒りが抑えきれなくなった私は立ち上がって
春の前に立った。

『春がマイキーのために仕事頑張ってるのは分かってる。
だけど、私はいくら仕事でも浮気は許可できない。

どうしてもって言うなら別れる。』

春「は…？」

ほかの幹部たちも「七瀬、落ち着けよ…」と
私を宥める言葉を並べ始めた。

『春、選んでよ。その任務を春がするっていうなら春と別れて家でていく。』

春「そんなのわかったって言えるわけねぇだろ！」

『じゃあ私も浮気していい？』

まさかの浮気宣言に私以外の全員がポカンと
口を開けていた。

竜「お前、自分が何言ってるか分かってる…？」

『分かってるよ？他の女とそういうことするなら私だって他の男とそういうことしていいでしょ？』

春「いいわけねぇだろ！お前は俺のヨメだろ？！」

『そうだよ！！春の彼女は私だけ！！！
春と手繋いでいいのもキスしていいのも私だけ！！
浮気するけど仕事だから？でもお前は浮気すんな？
ふざけんじゃないわよ！！
ほかの女と過ごした後の春を待つくらいなら別れた方がマシ！！』

怒りを通り越すと呆れでもなく、悲しさでもなく
理由の分からない涙が止まらなかった。