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報告 ページ38

妊娠が発覚してから3日。
今日は春が帰ってくる日。

私はあれから仕事へも行き、今日はアジトで1日事務仕事。
だから、春を出迎えるのはここになりそう。

『あ、ココくん。』

コ「んー?」

『ちょっと春の部屋借りてもいいかな?』

コ「おお、俺の部屋じゃねぇしいいぞー。」

春の部屋に入るとデスクには私との写真が飾られている。
この子が産まれたら、この子の写真だらけになるのかなと思うと口角が自然と上がる。

そう、春の部屋に来たのは妊娠をサプライズで報告しようと思ったから。

私は先生からもらったエコー写真を箱に入れて、春のデスクのど真ん中に置いた。
後はアジトに帰ってきた春をデスクに誘導するだけ。

サプライズを用意して数時間、ドアがバーーーン!と開き、疲れ果てた春と鶴蝶くんが帰ってきた。

『おかえりなさい。』

春「あぁ〜〜七瀬〜〜〜会いたかった…」

春は私を視界に入れると項垂れるように私に身を預けた。

『おかえりなさい。今日はもう終わり?』

春「終わらせる。疲れたから帰る。」

『じゃあ私が終わったら一緒に帰ろう?』

春「ああ。ソファで寝っ転がってるわ〜。」

ソファで寝っ転がるとサプライズに気付かれないまま寝落ちされる可能性が高い。

『春、部屋に書類置いたからそれだけ確認してくれないかな?』

私はいかにも嘘くさい理由で春を部屋に誘導した。

春「ん?ああ、ちょっくら見てくっか。」

春はうあ〜と伸びをしながら自分の部屋に入った。

私は何事も無かったように仕事を再開すると春の部屋から叫び声が聞こえてバーーーーン!と再びドアが開いた。


春「七瀬!!!!!これどういうことだ!!!!」

春の手にはエコー写真。

『あ、気づいた??』

私は椅子から立ち上がり、春の近くに駆け寄った。

春「気づいた?じゃねーよ!!!!これは…」

『んふ、パパですよ〜♡』

私はお腹を擦りながらお腹の中の子に声をかける。

コ鶴「ぱ…パパ…?」

春「俺が…?」

『うん!妊娠したの。』

春「俺の子、、、、」

『もちろん春以外に誰がいるのよ!笑』

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作者名:まちゅ | 作成日時:2022年9月9日 22時

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