俺はお前の、お前は俺の (ページ37)

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体調不良？ページ37

入籍日を1週間後に控えたある日。
私はお休みで家にいた。

数日前から体調がよくなく、大きな案件で忙しそうな春には迷惑をかけたくなくてココくんにだけ体調が優れないことを話し、お休みを貰った。

『微熱に胃のむかむか、身体のだるさ…』

自分の症状を検索ワードに入れて検索をしてみると、
"妊娠"というワードが出てきた。

『妊娠か…』

たしかに生理はもう数ヶ月来ていない。
私と春は日頃から避妊をしていなかったし、いつ出来てもおかしくない。というか回数だって多かったのに今まで出来ていなかったのが不思議なくらいだ。

『病院いこうかな…』

家から近い産婦人科を探せば、歩いて行ける距離にあった。
用意をして行こうと玄関で靴を履いているとスマホが鳴って、画面を見れば"春"の文字。

『もしもし？』

春「もしもし？七瀬か」

『私のスマホだもん、どうしたの？』

春「今からさ、出張になっちまってよ…3日くらい帰れねぇ…」

『あ、そうなの…？どこに行くの？』

春「福岡だ。」

『わかった…気をつけてね…』

春は帰って来れないみたいだけど、とりあえず病院に行くか。

先生「おめでとうございます。妊娠10週目ですよ。」

『ありがとうございますっ』

先生にエコーを見せてもらいながら、私のお腹の中に小さな命が宿っていることを実感した。

先生「ここからはお家近いかしら？」

『はい、歩いてこれる距離です。』

先生「そう、なら次は3週間後に検診に来てね。」

春との子供…。私にはなによりもかけがえのない宝物。
春にはどうやって報告しようかな。
電話で今すぐと思ったけど、やっぱり直接伝えたい。