俺はお前の、お前は俺の (ページ35)

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食事が終わって、車に戻る前に少し海辺に立ち寄った。

『春と海に来るの何回目だろうね〜』

春「どうだろな、かなり来てるかもな。」

10代に付き合っていた時から何かあると海に来てたし、よりを戻した時も海だった。

春「七瀬。」

私より少し後ろを歩いていた春が私の名前を呼んだ。

『んふ、なーに？』

私は春に近寄ると春は私の腰に手を回して引き寄せた。

春「いつもありがとう。」

『え？』

春「2年前、七瀬とやり直せてヤクがいらねぇくらい七瀬が精神安定剤でよ、七瀬を守りてえ泣かせたくねえ笑ってて欲しいってだけでこんな頑張れてんだわ、俺。」

『春…』

春「俺は反社だからよぉ、普通の生活はさせてやれねぇ、時には怖い思いもさせちまうかもしれねぇ。でも、俺は死んでも七瀬を守る。一生かけて愛するからこれからも一緒にいて隣で笑っててくれ。」

春が跪いて小さな四角い箱を取り出して、

「A七瀬さん、結婚してください。」

そういう春は今までで1番かっこよくて、優しく微笑んでくれていた。
ちゃんと返事したいのに、涙で顔もぐちゃぐちゃ、声も上手く出せない…けど、、

『よろし…っ、く、お願いし…ます。』

春は私の返事を聞いて立ち上がって、箱に入っていた指輪を私の左手薬指にはめてくれた。

春「ふは、泣きすぎだろ…」

春は親指で私の涙を拭ってくれた。

『嬉しくてぇ…一生かけて幸せにしてね…？』

春「あたりめえじゃん。一生離さねえよ。」

春は私を抱き寄せて、耳元で「愛してる。」と言ってくれた。

『私も愛してる…。』

一生一緒にいると決めた日のキスは涙でしょっぱかった。

家に帰ってから今までにないくらいに愛し合った。
行為の間も春は「愛してる」と何度も囁いてくれた。