天才と呼ばれる幼馴染と平凡な俺【HQ】 (ページ4)

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平凡な俺の日常その3 ページ4

時は流れ半年後

『んーっ…』

『…いい朝だべ〜』

朝6時

中学校入学してから今までずっと続けてる日課のランニングの準備をして外に出る

早朝のランニングは飛雄みたいに強くなりたくて始めたものの、最初はダルくてサボった日もあったけど、小さい積み重ねはいずれ大きなものへと変化する

"点滴穿石"

俺の大好きな言葉

平凡な俺だって硬い石を削ることはできる

飛雄みたいに直ぐに何かを得ることはできないけど

こんな平凡な俺が飛雄の横にいても、飛雄が恥ずかしくないくらいの

そんな実力をつけるんだ

飛雄の隣は俺しかいない

そう思わせるために

"点滴穿石"は、そんな俺の固い決意を背負ってる大切な言葉

この言葉を知ってからは、練習や自主練をサボった日なんて1日もない

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『とーびおー！！！！』

約束の時間になっても飛雄が出てこないから家の外から叫んでみる
　

けど、飛雄の部屋のカーテンが開くことも、玄関の扉が開くこともない

『…？』

…まだ寝てる可能性ある？

飛雄、バレー以外全然だめだもんな〜

高校受験だって、俺いないと落ちてたかも知んないし…

なんて失礼なことを考えてると、それを悟るようにシャーと勢いよくカーテンと共に窓が開いた

影山「うるせぇよA！！」

影山「今出るから黙って待ってろボケ！」

『…え、いや、』

遅れてんのそっちだから…

なんで俺が怒られてんの…？

意味わかんなくない？

.

影山「待たせたな」

『…』

影山「…どうした？」

なんの反省もなく、謝りもしない飛雄

それどころか「お前…顔変だぞ」って人の怒りを煽るような言葉を無意識に発してる

影山「早く行こう、遅れる」

っ、そんなんだからチームメイトに嫌われんだよバーカ！

飛雄のバーカ！！

白鳥沢落ちたくせに！

それどころか俺いないと烏野だって落ちてたかも知んないくせに！！！

影山「A今、失礼なこと考えてるだろ」

『…なんでバレてんのクソ』
　

影山「なんか、いつもより口悪いな」

影山「機嫌悪いのか？」

…もう飛雄なんてしらない