天才と呼ばれる幼馴染と平凡な俺【HQ】 (ページ3)

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平凡な俺の日常その2 ページ3

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金田一「Aは高校どうすんの？」

『んー…』

金田一「やっぱ白鳥沢？」

昼休み、同じクラスの金田一とお弁当を食べながら受験生っぽい会話をする

『いや、白鳥沢はむりむり』

唐揚げを大きな一口で食べた金田一に言うと、ポカンとお箸を咥えたまま固まった

え、なんか変なこと言ったかな？

金田一「いや、スカウトの人来てたじゃん」

『あー、あれね』

『あれ声かけられただけ〜』

金田一(それをスカウトって言うんだろ)

第一、俺より上手いリベロなんて全国に沢山居るわけだし

わざわざ俺を誘う意味が分かんないから

それに

『それに俺さ、』

『飛雄いないチームなんて、面白くないと思うから』

金田一「…」

『ふはっ、何その顔面白い〜笑』

そっか、金田一は飛雄のこと嫌いだもんね

そんな顔になるのも納得納得

金田一「…俺と国見は、青葉城西に行く」

『及川さんと岩泉さんがいる高校ね』

金田一「おう」

俯きながら食べ終わったお弁当を鞄に片付けてる金田一は、少し悲しそう

『んー…じゃあ多分、来年は敵同士だね』

飛雄はきっと及川さんのいる高校にはいかないし

飛雄が行かないなら俺もいかない

やっぱそうなると、別々になっちゃうもんな

金田一「…」

『お互い頑張ろーね』

金田一「…Aも来いよ、青城…！！」

バッて勢いよく顔を上げたかと思うと、そんなことを言い出す金田一

『…』

金田一「だってA、及川さんとかに可愛がられてたし…！」

金田一「Aならレギュラー狙えるって！」

金田一「俺も国見も、まだAとバレーしてたいんだよ…！」

机をガタガタ揺らしながら熱く語ってる金田一の瞳は潤ってて今にも泣きそうな顔をしてる

なんでそんな泣きそうなの…？

『…なんか、ありがとね』

『でも、俺…飛雄いないと駄目だから』

金田一「…」

飛雄の隣にいない俺は

俺じゃ無くなっちゃう気がするから