信じて… (ページ7)

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紫side ページ7

紫「ふはっ、翔太寝てんじゃん」
黄「今日結構キツいトレーニングしたから疲れてんのかも。」

乗りなれた照の助手席からバックミラーを覗けば、後部座席ですやすや眠るなべが目に入った。

わかるわ〜照の超安全運転、マジで眠くなるからさ。

飯たらふく食った後だし、翔太見てたらなんだか俺も眠くなってきちゃう…

黄「ふっかも寝ていいよ？こっからまだ掛かるし。」
紫「だぁいじょうぶ。おきてるよ。」

照たちを飯に誘ったの俺だし、なんて思ってみても、自然と瞼は落ちちゃって…

黄「…か、ふっか、起きてー」
紫「んぅ…」

次に意識を取り戻したのは、照に肩を揺すられながら声をかけられた時。

外を見れば俺のマンションまであと5分という所だった。

黄「起こしてごめん。なんかさっきからずっと鳴ってるから気になって。」
紫「...ん？...あぁ、ありがとね」

俺の脚の上でブーブー音を立ててるスマホ。
画面を見ると、今日休んでたマネージャーからで、出ようとしたら切れちゃった。

仕方なく折り返すためにロック外して通知を見たら、結構な回数かかって来ててちょっと怖い…なんの用だろうと、通話ボタンを押した。

紫「あ、もしもし。深澤です、ごめんなさい何回も電話もらって」
ﾏﾈ『もしもし、よかった、やっと繋がった』

電話に出たマネージャーは、なんかいつもと違って声が上ずってて、変？

紫「なにかありました？」
ﾏﾈ『深澤さん、落ち着いて聞いて欲しいんですけど...』

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「えっ!?...佐久間が!?」

青「うわぁ！びっくりしたあ…てか何？さくま？」

黄「え、なになに？佐久間がなんだって？」

スマホを持つ手が震える...

正直、マネージャーが何を言っていたのか、最初以外、よく覚えていない...

電話は切れ、無機質な音が響いていた

青「おまえ急にでかい声出すなよな！」
紫「…ぁ、なべ…ごめん…」

ものすごく心臓がうるさくて、全身から血の気が引いて、気持ち悪くて、声が出しにくくて、

黄「...ふっか？どうした？」
青「え、顔色悪くね？酔った？」

いつの間にか車は路肩に止められ、照となべが眉を顰めて俺を覗き込んできた。

紫「...ちょっ、ごめん。急で悪いんだけどさ...俺の家、来てくんない？」

バクバクした心臓のままで話せそうになくて、だけど1人で抱え切るには重たすぎて、

黄「ん、わかった。翔太もいいよね？」
青「うん。」

それ以上何も聞いてこない2人に甘えて、少しだけ頭と心を整理した。