信じて… (ページ40)

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紫side ページ40

紫「翔太、よく寝るねぇ」
黄「ほんと。固い床の上なのに…体バキバキになりそう」
紫「俺には無理だぁ。」

あどけない表情で眠る翔太を見ながら、照と啜ったスープは、優しい味でなんだかほっとした。

けど、飲み込む度に喉がピリついて何度も咳払い。

黄「喉やっちゃった？」
紫「ん゛〜、そうかも。」
黄「そりゃあんだけ怒鳴ったら喉も痛めるよ」

昨日のふっか、超怖かったからねって照に苦笑いされ

紫「マジ？あんま覚えてないんだけど」

咄嗟についた嘘。

黄「グループのことになると、ほんと熱くなるよね」

紫「だって俺、SnowMan超好きだもん」

あの怒りは半分ホントで、半分は演技。

そうでもして少しでも自分を偽らないと、仲間を疑うなんて酷いこと、できなかった。

今だって、俺に必死に訴える、顔色をなくした佐久間の苦悶の表情が頭から離れない。

ああいう顔、メンバーにして欲しくなくて、『守りたいものがある』って、ファンのみんなにもお話したのにな…

俺自身が、守りたいもの、傷つけちゃった…

『あそこまでする必要あったのかよ！』、そう怒鳴った阿部ちゃんの気持ちも、今なら理解できる。

でも、佐久間の潔白を証明する証拠もないあの状況で、誰かが佐久間に話をするなら、嫌われ役になるなら、それは俺だって決めてたから。

たとえこれから佐久間との関係が悪くなるとしても、俺とのことだけで十分。

黄「で？ふっかはどう思ってる？」
紫「あー…ないね」
黄「だよな」

これから先のことは、正直わかんない。

紫「とりあえず事務所行ってみよっかな」
黄「んじゃ、車出すわ」

でも、佐久間を守るために俺にできること、全部したいから。