信じて… (ページ4)

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桃side ページ4

ﾏﾈ「佐久間くんごめんね、気をつけて」
「いーえー、マネさんもお疲れ様です！」

申し訳なさそうな顔をしたマネージャーに、笑顔で挨拶をして、帽子を目深に被ってスタジオを出た。

今日は、単独でアニメ関係のお仕事。
ほんとはマネージャーが送り迎えしてくれるはずだったんだけど、急に仕事が入っちゃったらしく、帰りは自力で帰るってことになった。

「んー、歩くには遠いんだよなぁ」

昼間にはガンガン差し込んでいた夏の強い日差しも、夕方になれば少し和らいでいて、肌が弱めの俺にはちょうどいい感じ。だけど、ここから自宅まではかなり距離があって、散歩するにはキツい。

「どうしよっかなぁ」

スタジオを出たものの、帰る方法に迷う…

目の前の道路は絶賛帰宅ラッシュで大混雑。こんな中タクシー乗るのも時間かかっちゃうかなぁ…

「っし。きーめたっ！」

こんなのジュニア時代以来かも、なんて、少しウキウキしながら歩く東京の街は、夕日に照らされ輝いていた。