信じて… (ページ27)

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黄side ページ27

紫「やめてｯ…もぉ、やめてｯ…!!」

ふっかの悲痛な叫びが、部屋に響くと同時に、目黒によって部屋の端っこへと追いやられた阿部と、座ったまま、頬を抑えて俯く翔太。

舘さんが慌てて保冷剤を冷凍庫から取り出す音と、阿部が目黒を振り切ろうとする荒い息遣いが混ざり合い、ローテーブルの上に置かれたスマホから流れる音声を不鮮明にする。

それでも、俺の目には、はっきりとその映像が映ってて…頭の中を掻き乱していく…

ﾏﾈ「渡辺、その動画は…」
青「…さっき、佐久間帰ってくるの待ってた時に…たまたま見つけたんです。」

舘さんによって頬に保冷剤をあてがわれた翔太は、声を震わせてマネージャーに事の経緯を伝えた。

ﾏﾈ「…事務所に持ち帰って検証するよ。とにかく、ここで争っても仕方ない。朝8時にまた来るから、お前たちも少し休め。」

そう言い残し、マネージャーは、混沌とした俺らを残したまま、部屋を後にした。

紫「やめてよぉ…」

頭を抱え、涙を零すふっかに耐えかねて、
俺はスマホの画面を暗くした。

目を逸らしてはいけない現実かもしれないのに。