赤side ページ25
マネ「まず、佐久間の今の状況を説明すると、現段階ではまだ逮捕はされてない。また今日、事情聴取を受けて、判断されることになる。」
マネージャーは淡々と今の佐久間について話してくれた。
マネ「目撃情報、あとは防犯カメラとか、様々な角度から捜査されてるらしい。指紋採取なんかも受けたって聞いてる。」
佐久間は、すでに長時間の取り調べを受けてるのに、まだ白黒ハッキリ付ける証拠がない。だから再度警察に、ということらしかった。
黄「…佐久間は、警察になんか話してるんすか?」
マネ「俺も詳しくは分からない。でも、対応してくれた警察官の説明では、当初はやってないって言ってたらしいけど、後半は何も話さなかったって。」
何も話さない…
あのお喋りな佐久間のそんな姿、佐久間自身が"佐久間の暗黒時代"なんて笑い飛ばしてた頃みたいで、不安になる…あんな姿、もう何年も見てないのに…
ちゃんと自分の思いを出せずに、苦しんでるんじゃないかって…
マネ「残りのメンバーたちは岩本にも連絡した通り、今日は全員オフ…とはいえ、かなりマスコミが騒いでるから外出は控えて欲しい。明日以降のスケジュールは、なるべく早く判断して連絡する。」
黒「…その…佐久間くんの事情聴取って、今日中には終わるんですか?」
マネ「それは分からない。警察が決めることだから、事務所はなにも…ただ、佐久間には事務所から弁護士も付けてる。弁護士と話をして、良い方向に進めばいいんだが…」
どうなるか…マネージャーは、一つ大きく息をついた。
警察なんて、関わる機会がほとんど無い俺らには、想像がつかない話。
最後に、何か質問はあるか、とマネージャーは俺らに振ってくれたけど、何を聞いていいかすらわからない…
でも、
青「はい」
俺の幼なじみは違った。
133人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:舞雪 | 作成日時:2023年5月5日 0時