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桃side ページ14
わからない...
何も、わからない...
たくさんの好奇の目に晒されながら
連れ込まれた狭い部屋の中
「女性に触ったね？」
「...いいえ」
「周りの客に聞けば分かるんだよ？」
「僕は何もやってません」
「はぁ...認めないっていうならここじゃ無理だな。おい、連絡して」
俺が、何をしたっていうんだよ...
何故、こんなに大人に見下ろされながら
パイプ椅子に座っていなきゃいけないの...
しばらくしたら、
ドアが空いて制服を着た警察官に腕を掴まれた
「話は署で聞きますから」
なんか、ドラマの世界だな...
どこか他人事な気分で
パトカーって内装こんなんなんだぁって
ぼんやり車内見学しちゃったりしてさ。
車を降りたら
これまたドラマで見たような殺風景な部屋で
同じ言葉の繰り返し
一方的な思い込みの洞話を聞くのにも
それを否定するのにも
そろそろ佐久間さん、飽きちゃったよ...
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作者名：舞雪 | 作成日時：2023年5月5日 0時
