信じて… (ページ2)

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紫side ページ2

「ふぅ…ちょっと休憩すっかぁ」

ある夏の昼下がり。

ネットニュースでは、都心の最高気温が今年最高になるとかなんとか言ってた気がする。

自宅警備員としての任務に当たっていた俺は、そんなのお構い無しに、クーラーがガンガンにかかる部屋で、コレクションしてるカードの整理に勤しんでいた。

「えーっと？今日は照が夕方には終わるのか」

休憩がてらスマホでメンバーのスケジュールを見て、晩飯の計画を立てる。
照なら誘いに乗ってくれそうだなって思っちゃうあたりどうなのよって話しだけど。

それにしても、俺たちに共有されたスケジュールはメンバーカラーでカラフルに彩られてる。
紫色は、まぁ若干？少ない気もするけど、近頃はマネージャーの送迎の手が足りないほどにメンバー各々が忙しい。

数年前には想像できなかった、ありがたくて嬉しいことなんだけどね。メンバー全員で会う時間も限られてるのも現実で、少し寂しかったりもする。

紫おつかれ〜今日メシ行かない?わら

そういや少し前にも照に同じメッセージ送ったなぁと思いながら、スマホの画面を消した。

「さて、続き続き〜っと」

返信が来るのを待ちながら、俺は呑気にカードをいじってた。