す の じ ょ

． ページ7

_




少ししてふとした疑問を問うてみる。




『 康ちゃんはさ、聞いた時どう思ったん 』



向井 ｢ んー、聞いた時？まあ聞いた時は混乱したけど、やっぱ自分で動いていかなあかん世界やしなあって ｣



『 …そうやんな 』



向井 ｢ Aは？どうせ1回寝たんやろ？ ｣



『 ……でもなあ、寝ようと思って目閉じるやん、そしたら14年の春の松竹座のレッスンの時とかがいっぱい出てくるんよ 』





そう。最初の5分くらいは思い出が嫌なほど頭を駆け巡った。特に、2014年の春の松竹座。WEST兄さん達がデビューして自分達がユニット関係なく7人で引っ張った初の舞台。時系列関係なくたくさんの思い出がリプレイかの様に流れる。




『 でも寝たら頭スッキリして、康ちゃんいるならちょっと安心もするし頑張りたいなって思って 』



向井 ｢ 俺のおかげやな ｣



『 やなあ〜 』




三度訪れた沈黙。でも心地よい時間である。
その沈黙を破ったのは私でもそこに座る彼でもなく＿





｢ あぁ！！2人ともおった〜！！ ｣



『 ？！！流星…びびったわ 』

向井 ｢ おぉい！！！いきなり大きい声出すな ｣



大西 ｢ やって2人ともおらんねんもん ｣



西畑 ｢ おった〜？ ｣



大西 ｢ おったおった ｣



『 …なんか揃ってんのにスカスカやな 』



向井 ｢ まあ、そうやな〜 ｣





流星、大吾がステージ袖から出てくる。彼らはステージに座って下に足をぶらぶらさせてる。私の放った言葉の意味が分かったのか康二の後に大吾が “ 俺らも頑張らな ” と一言。流星は静かに頷いた。





『 またまいジャニ呼んでね、 』



大西 ｢ 当たり前やん、Aちゃんもじーこも呼ぶよ ｣






｢ あれ、全員集合か？ ｣



『 …あ、龍太くん来んの遅いねん 』



室 ｢ 俺のせいなん？！ ｣



西畑 ｢ そうやで、龍太くん遅いんよ ｣







結局揃ってしまった5人も、もうこうやって揃うこともないのかなぁ、とか思ってしまうと寂しくて頬に熱いものが静かに流れていった。前で同じ様に涙を流してる流星のせいにしておこう。







_

文字数の関係で次行きます

．→←▽ 区切り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す