す の じ ょ

． ページ35

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それから少ししてふっかさんがトイレに行ったと

思ったら何やらケーキプレートのようなものを持って

歌いながら個室の戸を開けた。



待ってました！と言わんばかりに

みんなが歌いだして、こういう時の主役って

どうしてるのが正解なんだろう、なんて冷静に

考えてみちゃって。

何も考えずに楽しむのが一番だって自問自答。




｢ Happy Birthday to you 〜 ♪

Happy Birthday to you 〜 ♪

Happy Birthday Dear A ♪

Happy Birthday to you 〜 ♪ ｣



歌に合わせて息を吹く。

外国では願い事して吹いたら叶うみたいな

風習あったなあ。



ラ ｢ はい！はい！Aちゃん、あーん ｣



こうやって忘れずに誕生日を祝ってくれて、

一口サイズって分かります？ってくらい有り得ない

デカさのケーキをあーんしてくれるとか＿＿



私は幸せものだな。



『 んふ、おいひいよ、ありがとらう〜！！ 』



ラ ｢ わ！！ふふ、Aちゃんだいすき！！ ｣



目 ｢ ラウール長い ｣



康 ｢ ほんまやで！A、はいぎゅー ｣



目 ｢ 康二くんはさっきからずっと

くっついてんじゃん！！ ｣





抱き合う私とラウール、ケンカするめめと康二。

それを笑いながら見守ってる6人のお兄ちゃん達。



仲良く見えるけど、まだ、かなって。

はやく全員でごちゃごちゃしたいな



『 ハタチの個人の目標にしよう 』



舘 ｢ 何が？ ｣



『 内緒です、笑 』



舘 ｢ …大丈夫、絶対達成するよ ｣



見透かしたような舘さんの目に少し擽ったくなって

頭を撫でてる手に自分から擦るように頭を振った。



阿 ｢ なんか、Aが猫みたいなことしてる ｣



佐 ｢ あー！！舘様、ずるい！ ｣



ラ ｢ いいもん、僕、翔太くんとこいく ｣



康 ｢ ふっかさんおるもん！！ ｣



深 ｢ え、俺？ ｣



岩 ｢ ふっか、顔ニヤけてる、きもい ｣



深 ｢ ちょ、ひど！！ ｣



渡 ｢ ふはは！ ｣



阿 ｢ どう？A、叶えられそう？ ｣



『 え、阿部ちゃんも、え？エスパーですか？ 』



舘 ｢ エスパーなんじゃなくて、声に出てたよ ｣



阿 ｢ みんなでごちゃごちゃしたいなあ。って ｣



『 ええええええ！！！まじで言ってます？え！ 』



岩 ｢ 何、どうした？ ｣



『 あ、いや、なんもないっす、 』



舘さんと阿部ちゃんに聞かれてたこと、というか

声に出てたことには驚いたけど

でも、さっきの感じだと目標達成するのも

そう遠くないな、





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