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『 りゅーたくんはさ、戻りたくならんの? 』
『 っごめ、』
室 「 俺はまだなんとも言えんなあ 」
『 ……そっか、それは、なんで? 』
室 「 なんでって、まだ1ヶ月ちょいしか経ってへんで? 」
室 「 …そんな焦ることない 」
『 …やね、ごめん 』
室 「 なんで謝んの、別にそんなもんやろ 」
『 ん、りゅーたくん、天才 』
室 「 今更気づいたんか 」
『 ばーか 』
室 「 またそれか 」
ははって笑うりゅーたくん。
そう言えば電話掛けてきたってことは
何か言いたいことあったのかな、
室 「 特になんもないけどな
Aのこと気になって 」
『 なにそれ、きも 』
室 「 はぁ?きもって言うな、きもって! 」
『 だって普通にきもい奴やで、それ 』
室 「 なんやねん、さっきまで泣いとったくせに 」
『 泣いてへんわ 』
室 「 泣いてたやんけ、…りゅーたくん、 って 」
真似っぽいものをしながら泣き真似までしてくる
泣いてへんって言ってんのに。
『 りゅーたくん、嫌い 』
室 「 急やな、んでも、それももう慣れたわ 」
『 うざ、嫌い、ばーーか、 』
室 「 なんやほんま…はぁ、眠いんやろ 」
『 なんでわかんの、 』
室 「 やからAのことは分かるんやって 」
『 まーじきもいでそれ 』
室 「 なんとでも言え 」
『 …りゅーたくん、明日舞台? 』
室 「 そ、そっちは? 」
『 10時から 』
室 「 お互いやな 」
『 うん、あ、りゅーたくん、康ちゃんにも
そのうち電話したってな』
室 「 おん、連絡は取っとるしそのうちするわ 」
『 ん、よかった、拗ねるから 』
室 「 大丈夫や、そろそろ寝なな、じゃ 」
『 うん、りゅーたくんおやすみ 』
室 「 おやすみ 」
枕元に置いたままのスマホからツーツーという音が
聞こえて切れたことを確認する。
『 …ありがと 』
Aのことはなんでも分かる、と言っていたのは
多分ほんとで何故か昔から私が辛くなった時に
掛かってくる電話はりゅーたくんのことが多い。
そして、りゅーたくんに助けられる。
タブーじみてることを言っても聞いても
泣いて面倒臭くなっても
深くは聞かず、でも最後には笑顔にしてくれる。
あんまり面と向かって言うことはないけど
やっぱり大切な人の一人で感謝することしかない。
安心して寝ることが出来そうだ。
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ぴぴたん(プロフ) - はじめてコメントします。お話とても面白いです!続き楽しみにしています!! (2020年3月7日 22時) (レス) id: d99e7c35bd (このIDを非表示/違反報告)
咲人(プロフ) - とても面白かったです 続きが気になります (2020年3月3日 20時) (レス) id: 0abd9b4149 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです最高です亮平くんと涼太君と翔太くん寄りのオール担当です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2020年2月3日 10時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっぷ | 作成日時:2020年2月2日 18時