▽ 救世主 ページ29
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その日はお仕事が終わり家に着いたのは珍しく
まだゴールデンタイムが始まった頃で
明日もお仕事なので早めに寝よう、と。
その言葉通り11時の時点で布団に入れた。
でも寝ようと目を瞑れば涙が止まらない。
目に見えない不安でどうにかなりそうだった。
加入が発表されてから私は役にたったのだろうか。
怖いし特に翔太くんに見るなって言われたのもあって
詳しい反応は見ていなかったのだけど
そういうものは嫌でも耳に入ってくる。
6人を応援してきたファンの方も
私や康二を関西から応援してくれてたファンの子達も
困惑していたり、否定していたり。
案の定、肯定的な人は少なかった。
『 当たり前だよなあ、 』
自分だって好きなグループがいきなり増員して
いきなり女が入って来られたりしたら
受け入れられるわけがない。
ましてや長い歴史を積んできたグループだ。
私は考えれば考えるほどマイナスに進んで、
勝手にハートブレイクする。
『 …やっぱ入らん方が、、良かったんよな 』
壊れかけの心をやわい何かで必死に保っていた。
舞台は、私は出れない。
滝沢歌舞伎だって、少年たちだって。
私は、女 だから。
なんで女なんかな、って。
家族はいつでも帰って来なって言ってくれてる。
Aだけが抱えることもないよって
色んな人が言ってくれてる。
なのに、帰ることもさらけ出すことも出来ない。
ここ＿＿ジャニーズ が好きだし
好きだからこそ迷惑をかけたくない、とも思う。
そんなことを考えていた時、スマホが鳴り
ディスプレイには “ 室 龍太 ” の文字。
『 …りゅーたくん、 』
室 ｢ え、どしたん、 ｣
『 りゅーたくん、っっ 』
室 ｢ …落ち着いて、ゆっくり深呼吸し ｣
りゅーたくんの 吸ってぇ、吐いてぇ… に合わせて
深呼吸をすれば、溢れそうな気持ちも収まっていく。
室 ｢ また泣いてたんか？ ｣
『 …りゅーたくん、タイミング悪いねん 』
室 ｢ タイミングええの間違いやろ ｣
『 ……ばーか 』
室 ｢ なんでやねん ｣
『 …りゅーたくんはさ、、戻りたくならんの？ 』
聞いちゃいけないって分かってた
康二にもりゅーたくんにも、
関西のみんなだって聞いてくることはなかったし
それが暗黙の了解みたいになってた。
それは紫耀と廉が東京に行った時だって
私達が卒業した時だって変わらなかった。
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ぴぴたん(プロフ) - はじめてコメントします。お話とても面白いです！続き楽しみにしています！！ (2020年3月7日 22時) (
レス) id: d99e7c35bd (このIDを非表示/違反報告)
咲人(プロフ) - とても面白かったです 続きが気になります (2020年3月3日 20時) (レス) id: 0abd9b4149 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです最高です亮平くんと涼太君と翔太くん寄りのオール担当です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2020年2月3日 10時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっぷ | 作成日時：2020年2月2日 18時
