す の じ ょ

▼ RIDE ON TIME ページ2

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RIDE ON TIME

｢ はじめまして、関西ジャニーズJr.です！｣






そして今回のコンサートを特別な思いで臨んでいるのは向井や室だけではない。


ジャニーズの紅一点 と言われる乾もそうだった。
彼女もまた向井と同じくユニットに加わる為に東京での活動を中心としていくことを決めていた。





『 WESTさんがデビューした直後かな、淳太くんが
“ 関西Jr.のファンの子はどんなグループのファンよりも沢山泣いてると思う ” って言ってたんですよ。勿論、絶対にそう！って言いきれる訳じゃないんですけど、それ聞いた時に納得感というか、確かにな、って実体験含め感じて。関西は基本、お仕事は夏と冬のコンサートだけで笑顔になって貰う為にやってるはずのそのコンサートで泣いてる子がいるんです。それも、悲し涙 』





話し出したのは関西ジャニーズJr.のファンのことだった。





『 理由はよくある事なんで簡単で、夏にファンになったJr.が冬にもいるもんやと思って成長とか顔を見に冬のコンサートに行くじゃないですか。そしたら、もうその子がいないんです 』




その度に舞台上から見える戸惑っていたり泣いていたりのファンの顔が何回見ても辛い という。




『 楽しいことも面白いこともその倍くらいあるんですけどね。どうしてもその表情が離れんくて、でも自分らには何も言うこと出来ないですし、次の夢に向かって歩き出してるよって言ってあげられる場もなくって、しょうがないかもしれんけど、そんなんみんな辛いじゃないですか。でもその度にファンの子達と関西Jr.の絆が深まってったりっていうのもあって。沢山泣くこともあるけどその倍笑顔にさせるって決めてたんですけどね 』






苦しそうに、悔しそうに語る乾。
ファンとより近い距離にいるJr.
その中でも表舞台の数が多いとは言えない関西ジャニーズJr. ならではの苦悩と絆がある。そしてそれを一番に感じていたのは、別れと出会いを繰り返してきた乾自身であった。









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