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体育館に向かうと、
既に人の姿はなくて、
閑散とした空間が広がっていた。
大「あれ？君って...」
飛「岩崎、先輩...」
大「...もしかして、Aちゃん？」
片付けを終えて戻ってきたらしい岩崎先輩が、後ろから声をかけてきた。
そうか...バスケ部って、岩崎先輩いるところだった。
なんだかきまり悪くなって、その場を立ち去ろうとすると、
大「この前のお祭りのときはごめんね。」
飛「いえ...全然...」
大「俺、割り込むようなことしちゃったから。」
岩崎先輩って、噂だけじゃなくって、ホントにいい人だ。
雰囲気というか、なんというか...
全てにおいて、負けている気がする。
大「君もさ、」
大「Aちゃんのこと好きだったりする？」
飛「え、えっ！？」
大「いや、いつも一緒にいるところ見てたからさ。なんとなく。」
その上に推察力まであるなんて、
こんな人に、
俺が勝てるわけないよ。
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作者名：テディベア
| 作成日時：2019年4月9日 20時
