【鬼滅の刃】奪い奪われアメ、アラレ (ページ3)

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幼馴染みページ3

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脳が追い付かないのも当然だと思う。

だって、よく分からない、顔が良い不良に名前が知られていたのだ。

まさか、目をつけられたのかと、怖くなり、なぜだか実弥が、脳裏によぎった。

「…………人違いか？イヤ、んなこと……
俺、" 宇髄 " なんだけどさ」

『……っ、へ…？』

宇髄、という言葉に思わず声が漏れる。

だって、それは、小学生の頃の幼馴染みの名前。

宇髄天元くん。

たしか彼は、男子とは毎日喧嘩して、女子には毎日取り合われてて、でも、よく私の近くにいてくれた子。

しかし、彼はもっとヤンチャで、かわいかった気がする。

こんな、顔とガタイが良かった記憶はない。

『宇髄…………天元くん？』

「！」

違うと思ってきいたらBINGOだったっぽい。

私の言葉を聞いて、彼の目が輝いた。

あれ、やっぱりこの可愛さ、本当に天元くんかもしれない。

そう、過去の記憶に耽っていると、先生の怒号が廊下に響いた。

時計を見ると、HRの時間。

さっきまで、暇でしかたなかったのに、時間はあっという間だ。

慌てて教室の方を見ると、天元くんに呼び止められた。

「んね、Aって何組なの？」

『えっ？1組だけど……』

それだけきくと天元くんは、リョーカイ、と笑い、窓を閉めながら、小さめに手を振ってくれた。

私も振り返しつつ、友人と急いで教室に駆け込んだ。

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