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「あ、淳太くん〜!」

「うわ、しげや。此処オープンしてから来た事無いのにお前なんでこんなとこおるん。」

「うっさいうっさい、聞こえへんわ〜〜!今日ええワインとか無い?」

「あるけどしげ飲め…」

「ええから!あ、ワインいける?」

「…ちょっとだけなら。」

「……ちょ、ちょお待って!?しげお前彼女おったん!?」

「も〜ええからぁ、はよワイン持ってきてや〜!」



中性的な顔立ちをした男性が、私の顔を見るなり驚く。

この反応何度も見たし、そろそろ見慣れた。



多分嘘偽りなく藤井さんが言ってた女の子が嫌いだったって話、正しいんだろうな。




「ここでいっちゃん高いのにしてもええ?」

「うわ〜!淳太くんが虐めてきよる!!!」

「うそやって。これは俺らからのプレゼントって事で。メリークリスマス。しげの事、よろしくお願いします。」



端正な顔立ちが一気に接近してきて、グラスにシャンパンを注いでいく。

その立ち振る舞いがどうも綺麗で、見とれているとサンタさんがウェイターさんの裾を引っ張った。




「淳太くんナチュラルに口説くんやめてや。俺のやで。」

「ガチトーンやん。こっわ。別に口説いてへんし。」

「口説いてるやん。そういうのは俺がやる役目やん。」

「何拗ねてんねん。

あ、彼女さん好きなメニュー選んでや?しげが奢ってくれるやろうし…せっかくならたっかいの頼み?」



私の耳元で一言、こそりと告げたウェイターさんは小悪魔的笑みを浮かべて、手に紙を持っている。




サンタさんの袖をちょんちょんとつつくと、一緒にメニュー表を覗いた。



距離がぐっと近付く。




さっきから今までこんなに近くで顔見た事なかったけどよくよく見たら凄いかっこよくみえた。





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水澪(プロフ) - ミサモさん» お褒めの言葉嬉しいです!重岡くんやっぱり男前ですよね…そういう風に読んで頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます〇 (2020年1月1日 12時) (レス) id: b0ff53cc5b (このIDを非表示/違反報告)
ミサモ - もう最高過ぎます!これから頑張ってください!!!!!!もうしげ、男前すぎやって(泣) (2019年12月31日 6時) (レス) id: 592a6abe49 (このIDを非表示/違反報告)
水澪(プロフ) - Win-Winさん» 初めまして!好きになって頂けて凄く嬉しいです…!重岡くん格好いいですよね(*´艸`) これからも頑張りますね! (2019年12月30日 16時) (レス) id: b0ff53cc5b (このIDを非表示/違反報告)
Win-Win - あ〜さらに重岡くん好きになっちゃたよ〜\(//∇//)\ (2019年12月30日 10時) (レス) id: e053c09d8e (このIDを非表示/違反報告)
水澪(プロフ) - ぱらぱらぱさん» こんにちは、初めまして!面白いと言って頂けて凄く嬉しいです…!早くお届け出来るよう頑張りますね◎ (2019年12月29日 15時) (レス) id: b0ff53cc5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水澪 | 作成日時:2019年12月25日 23時

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