サンタの重岡くん 【 赤 】

経理の栗山さん 12 ページ48

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新年早々部署に挨拶後走って営業経理へ。


張り切りすぎたのかおらんくて、項垂れたまま部署へと戻ってくる。





その後は新しく来た為の研修等で忙しくして、お昼目前に迫った時のこと、濱ちゃんと話すAの姿が見えた。




｢あー、栗山！｣

｢なんですか、濱ちゃん先輩。｣

｢お前先週めちゃくちゃ元気無かったけど、元気出た？｣

｢……水族館行ったんで、元気出しました。｣

｢水族館？なんでやねん。｣

｢いいでしょ別に！｣



あー、やば。

俺今めちゃくちゃ顔にやけてるかもしれん。

そんなん言うなんて反則やろ。



はよ好きって言いたい。

はよ抱き締めたい。



俺が会いに行ったらどんな顔すんねんやろ。




昼休み、わざわざあの後彼女に一目惚れした夏の象徴、向日葵を埋め込んで貰った箱を持って、誰よりも早く彼女の元へ。



クリスマスが紡いだ糸を切らせないように、もう一度笑ってやるのだ。






魔法は解けたけど、それでも変わらない想いを伝えに彼女の肩を叩いた。








｢濱ちゃんの後輩の子ですよね？

─────本日付けで本社に配属されました営業部係長の重岡大毅と申します。｣





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