検索窓
今日:30 hit、昨日:0 hit、合計:84,071 hit

経理の栗山さん 01 ページ37

.




思えば一目惚れやった。

きっかけは関西からわざわざ苦手な本社まで出向いたとある夏の日。



本社には一応昔仲良くしてくれた先輩もおったし、別に出張に行くこと自体観光みたいなもんだから嫌って言うわけじゃ無かったんやけど、まぁ本社の雰囲気が割と苦手で。




自分の働いている会社では陽気な警備員のおっちゃんも本社では今にも人1人殺せそうな程冷たい目線を向けてくるからテンションが少し下がる。





「濱ちゃん〜?お昼やし一緒に飯行かへん〜?」


仲のいい先輩こと濱ちゃんのいる営業部に顔をひょっこり覗かせれば、談笑する濱ちゃんと女性の姿。



あれ…見た事ない顔。

多分他の部署の方なんだろう。



朗らかに笑う姿は可憐で、清楚で、かいらしい。



目を奪われる、とは正しくこの事を言うのか一瞬で彼女の虜になってしまった。





俺に気が付いた濱ちゃんは2言くらい彼女と言葉を交わすと手を振って俺の方へやってくる。



「お、しげ〜!出張お疲れ。」

「濱ちゃん、あの子誰?営業の子じゃないやろ。」

「あの子…あ〜、営業経理の子や。営業部の月次資金云々の話でたまたま来ててな。」

「へえ、やっぱ本社には営業専属の経理がおるんか。」

「いやいやそんな専属とか大儀なもんちゃうけどな。

営業から沢山文句言われてるだろうに、言い返さんとちゃんと仕事してくれはるからこっちは大助かりやで、ほんま。」




濱ちゃんから聞かされる彼女の話はどれも好印象なものばかり。



もう第一印象からええ子そうやなって思ってたから濱ちゃんの話はどれも頷ける。







半ば食い気味で濱ちゃんの話を聞きながら先程の営業経理の子を頭に浮かべていた。





.

経理の栗山さん 02→←あとがき



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (154 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
334人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水澪(プロフ) - ミサモさん» お褒めの言葉嬉しいです!重岡くんやっぱり男前ですよね…そういう風に読んで頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます〇 (2020年1月1日 12時) (レス) id: b0ff53cc5b (このIDを非表示/違反報告)
ミサモ - もう最高過ぎます!これから頑張ってください!!!!!!もうしげ、男前すぎやって(泣) (2019年12月31日 6時) (レス) id: 592a6abe49 (このIDを非表示/違反報告)
水澪(プロフ) - Win-Winさん» 初めまして!好きになって頂けて凄く嬉しいです…!重岡くん格好いいですよね(*´艸`) これからも頑張りますね! (2019年12月30日 16時) (レス) id: b0ff53cc5b (このIDを非表示/違反報告)
Win-Win - あ〜さらに重岡くん好きになっちゃたよ〜\(//∇//)\ (2019年12月30日 10時) (レス) id: e053c09d8e (このIDを非表示/違反報告)
水澪(プロフ) - ぱらぱらぱさん» こんにちは、初めまして!面白いと言って頂けて凄く嬉しいです…!早くお届け出来るよう頑張りますね◎ (2019年12月29日 15時) (レス) id: b0ff53cc5b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水澪 | 作成日時:2019年12月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。