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「そこのベンチ座ろうや。」

「そうだね。人少ないし。」



近くのベンチに2人席に座り、先程まで止まることのなかった会話が急にぴたりと止まる。


隣を見ると魚を見つめるサンタさんが凄くかっこよく見えて。






どうしよう、さっきからずっとドキドキが止まんない。




私もしかして、サンタさんにもしかして恋しちゃった…?






「俺の顔になんかついとる?」

「え。」

「いや、ずっと見てるから。なんかあったんかなぁって…あ!もしかして水族館つまんなかった…?」

「違う違う!ちょっと考え事してただけで…!」



そんな顔でこっち見つめてこないでよ。

ころころ変わる表情に見ていられなくなって目を逸らす。



私がどんな気持ちでいるかだなんてきっとサンタさんは知らないんだろう。



「…よっしゃ、そろそろ時間やな。」

「…え?」

「まぁまぁ、ちょっと歩くけど着いてきてや。」



不意に手を握られ、急ぐサンタさんに着いていくとその向こう側に見えたのは綺麗なイルミネーション。




「この水族館からな、さっき行こうとしてた観覧車のイルミネーション見えんねん。穴場やろ?」

「……き、れい…」



観覧車が次々に色を映し出していく。

その綺麗さに思わず息を飲んだ。



何も言えないままずっと見とれていると、遠くの方でアナウンスの声が聞こえた。






これはきっとサンタさんとの魔法が解ける時間の合図。




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水澪(プロフ) - ミサモさん» お褒めの言葉嬉しいです!重岡くんやっぱり男前ですよね…そういう風に読んで頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます〇 (2020年1月1日 12時) (レス) id: b0ff53cc5b (このIDを非表示/違反報告)
ミサモ - もう最高過ぎます!これから頑張ってください!!!!!!もうしげ、男前すぎやって(泣) (2019年12月31日 6時) (レス) id: 592a6abe49 (このIDを非表示/違反報告)
水澪(プロフ) - Win-Winさん» 初めまして!好きになって頂けて凄く嬉しいです…!重岡くん格好いいですよね(*´艸`) これからも頑張りますね! (2019年12月30日 16時) (レス) id: b0ff53cc5b (このIDを非表示/違反報告)
Win-Win - あ〜さらに重岡くん好きになっちゃたよ〜\(//∇//)\ (2019年12月30日 10時) (レス) id: e053c09d8e (このIDを非表示/違反報告)
水澪(プロフ) - ぱらぱらぱさん» こんにちは、初めまして!面白いと言って頂けて凄く嬉しいです…!早くお届け出来るよう頑張りますね◎ (2019年12月29日 15時) (レス) id: b0ff53cc5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水澪 | 作成日時:2019年12月25日 23時

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