サンタの重岡くん 【 赤 】

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｢シャンパンちょうどええくらいのアルコールやな。｣

｢お酒強いタイプ？｣

｢ん〜？まぁ、付き合い程度には飲むし。Aは？｣

｢私はあんまり。
飲めないタイプじゃないんだけどね。

クリスマスにワインとシャンパンってオシャレ…憧れてたんだ。｣

｢そ…か、ならよかった。｣



安堵したようにほっと息を吐くサンタさんはそのままの勢いでシャンパンを飲み干した。




なんだろう、酔ってるのかな。

サンタさんの表情一つ一つに惹かれる。



｢お待たせしました。こっちがしげ、こっちが彼女さんな。あと、これ。｣



しばらくしてウェイターさんが運んできた湯気がふわふわ浮くお皿を覗いていると目の前にことりとカップが置かれる。



｢グリューワインって言って向こうではクリスマスに飲まれる暖かいワインなんやって。

外寒いし、度数も控えめやからぜひどうぞ。｣

｢淳太くんにしてはやるやん。｣

｢何がやるやん、や。元からこうやわ！｣



この2人凄い楽しそうに絡むな。

きっととてつもなく仲良いんだろうなぁ。

さっきから出会う人たちみんな仲良い人ばっかりだし。







サンタさんはなんていうか、宝石の原石のように皆を一瞬で魅了する力があるような気がしてならない。




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