照れ屋な女の子と角名くん。

嫉妬。 ページ22

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しばらくすると足音が聞こえてきたので宮くんかな、と思い顔を上げる


…が、違った


「…お、お疲れさまです」


知らない人だったが目が合ってしまった以上何も言わないわけにはいかず、とりあえず挨拶をする


「おう、お疲れ。誰か待っとるん？」

「宮くん…侑くんを待ってます」

「侑ならもうすぐ来るで。名前なんていうん？」

「星野Aです」

「星野さんな。俺銀島結、よろしゅうな」

「よろしくお願いします」

「敬語やなくてええって」


笑いながらそう言われてすぐ侑くんが来た




「帰ろか」

「あ、うん」

宮くんの斜め後ろを歩くけれど、後ろからも足音が聞こえる



「なんで着いてくんねん！！」

「家同じやんけ」

「俺らも方向同じだし」

「俺はAちゃんと2人で帰るつもりやってんけど！」

「しゃあないな、こればっかりは…」



なんだか楽しそうで、つい笑ってしまった



「…！」

「な、なんですか？」

「Aちゃん、今笑った？！」

「え、あ、はい…」


え、もしかして怒られる感じ？


「笑った顔初めて見たわ！かわええな〜」


まさか可愛いと言われるとは思わなかったのでびっくりしてしまい声が出ない


「星野さん困ってんじゃん」



そんな私に助け舟を出してくれたのは角名くんだった


「え、すまん」

「いやいや全然！むしろ嬉しかったです…ありがとう」

「…！いやあ、ほんっまかわええ！」


お礼を言えばまた可愛いと言われ、顔が熱くなる感じがした




そんな私と侑くんを角名くんが面白くなさそうな目で見ているなんて、気づかなかった








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