照れ屋な女の子と角名くん。

ファン。 ページ12

「あ、そうだ」

「？」

「誰かのファンだったりするの？」



瞬間、頭にはてなが浮かんでしまった

ファン？ふぁん？FAN？？？




「あ、えと、それはどういう…」

「ああ、双子のファンの人とか結構いるからさ、星野さんもそうなのかなーって」



双子…とはあの宮兄弟のことか

あの大量の女の子たちはみんな宮くんたちのファンなのかな


「私はちがうよ！友達の付き添いみたいなものなので…」

「へぇ」

「すなくんにも…ファンの女の子、いるの？」


まあかっこいいしいるだろうな、と思いながら聞いた



「んー、俺にはいないと思うな」



本当なのだろうか
まあ、"思う"と言っているあたり、自分では把握していないようにも思えるけど

…隠れファンとか、多そう




「すなくんかっこいいから、いそうだけどなあ」







何も返事が返ってこないのを不思議に思い角名くんの方を見ると


驚いたように目を見開いていて、おまけに顔も少し赤くなっていた






も、もしかして私、すごく恥ずかしいことを言ってしまったのでは…



「あ、え、あの、」


つられて私も顔が熱くなってしまい上手く喋れない


頼む角名くんなんか言ってくれ……！









「それさ」









「俺のことかっこいいって思ってるって解釈しちゃうけど、いい？」

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