02 : sk ページ4
頭の周りにハテナマークいっぱい飛ばして首を傾げると、
「食べかけだけど、あげる…」
胸元に押し付けられるチョコの箱と、そのままどこかへ行こうとする阿部ちゃん。
「あ…っ、」
どうにか引き留めたくて出た言葉は、
「まっ、まだ、バニラのやつしか食べてないじゃん！ …え？」
阿部ちゃんにとどめを刺したらしかった。
ぐって泣きそうな顔して、ぎゅーって目を瞑ったら何故か覚悟を決めた顔になる。
「ねぇ、どしたの…？」
俺の横をすたすた通り過ぎて入り口のドアを開けたら、首を左右に外を確認。
後ろ手にドアを閉めて、唇引き結んだままこっちへ戻ってくる。
「阿部ちゃ、」
『ん』は唇の中に閉じ込められてしまった。
阿部ちゃんのキスで。
俺の身長に合わせるように傾けた顔は、やっぱりぎゅーって目を瞑ってる。
でも、唇が離れると同時にゆっくり上がった睫毛の下、熱っぽくうるむ目がぞくぞくするくらい可愛かった。
すぐそばの熱くて浅い吐息から、ふわっとバニラが香る。
「佐久間が好きな俺……？」
自信なさげに聞かれたワードに、もっとハテナが浮かぶけど。
「ね、待って。どういうこと？」
それ、聞き捨てならないなぁ。
「ぅ、わっ」
「あのさ、」
大事なことなので、ほっぺた両手で捕まえて目を見て言います。
「俺が大好きじゃない阿部ちゃんなんていないの。
全部、愛してんの」
どうしても譲れない反論をもっと強く伝えるために、逃げ出しそうになる身体を抱きしめた。
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すず(プロフ) - なぎしゅうさん» コメントありがとうございます。見つけてくださって嬉しいです＾＾可愛い顔して中身は男の子〜なskさんがabさんにはヤンデレ気味なところと、skさんには遠慮なく小悪魔発揮するabさんが大好きで自家発電しています。よろしければ引き続きお付き合いくださいませ＾＾ (6月13日 5時) (
レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
なぎしゅう(プロフ) - 初めまして。お話読ませていただきました。数少ないskabで、skは右側が多い中、お話の2人も私のイメージ？というか、好きな雰囲気で一気読みしました。受け身なだけじゃない小悪魔abもab至上主義なskも凄く良きで🥰これからも更新たのしみにしてます。 (6月12日 13時) (レス) @page13 id: dee66be56c (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - みなさん» 見に来てくださってありがとうございます！ skさん、abさんにまた会えるように頑張っているようです💪ぱわー！ (6月11日 12時) (レス) @page13 id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - skabver.キター( 〃▽〃)ありがとうございます。ab氏、これからも保育園に来てねー (6月10日 15時) (レス) @page11 id: 72c8f11476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2022年11月27日 7時
