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「終わったぁー！ ただいまー！」
僕以外の４人が書き終わりそうな頃、康二くんが戻ってきた。
「みんな書き終わったん？」
「僕だけまだなんだ。ふっかさんと岩本くんが戻って来てからにしようと思って」
「そっか、撮影３人でやったもんな」
何故か僕の頭をぽんぽん撫でてから、荷物のある方へ歩いて行く。
「康二、ここ座って書いて」
着替えて戻ってきた康二くんに席を譲って、めめの写真を渡してあげる阿部ちゃん。
「ありがとぉ。わ、これ、えぇ写真やなぁ…」
写真の中のめめは照れた顔で笑ってる。
「 …めめって、ビジュアル完璧やん？ おいしそうなとこって言われても迷ってまうから、もう『笑顔』って書こかなって思っててん」
写真を嬉しそうに見てる康二くん。
「康二らしくていいね」
「そぉ？ なんかそれ嬉しいわ」
あべこじでえへへって笑い合う平和な空間に、見てる僕たちもほっこりする。
「お、蓮戻ってきた。お疲れー」
「お疲れさま。やっと抜けられた…」
次に戻ってきためめは、珍しくちょっと疲れた顔してて。
「着替えてきなよ」
「そーそー、良いものあるからさー」
舘さんと佐久間くんに促されて、ひとまず着替えに行くめめ。
戻って来たところへ佐久間くんが、
「じゃん！ 元気ない時には、もみあげ手裏剣！ しかもめっちゃかわいい！」
「…康二の写真だ」
「佐久間と元気出るねって言ってたんだ」
舘さんが続く。
「うん、盛れてる」
「めめ！ 盛れてる言うな！」
遠くから康二くんのツッコミが飛んできた。
この時はまだ、いつもの調子だったんだよね。
「目黒は康二のどこが美味しそうだと思う？」
写真を見ながら舘さんが聞く。
「……笑顔？」
「それ、康二くんと一緒じゃん！」
「両想いか！ しかも写真にぴったりだし！」
思わず盛り上がっちゃう僕と佐久間くんに、めめがきょとんとする。
「康二もね、目黒の写真にそう書くって言ってた」
「そっか…」
舘さんの説明を聞いためめが康二くんを見ると、一番テンションが高いかと思いきや、静かに照れた顔で「へへっ」て笑ってた。
つられためめも笑顔になっちゃって、小さく「かわい…」って言うから、そのシロップみたいな甘さのせいで、動じない舘さん以外の５人が撃ち抜かれる。
みんな眩しそうな顔したり、胸押さえたりして。
うう、僕も苦しい…。
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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます！初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです＾＾ (2022年10月10日 8時) (
レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2022年9月4日 11時
