花に落ちる雪の雫は美しく響る (ページ8)

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4.監督生会議ページ8

リョウヘイ「それじゃあ、水神寮のみんな僕についてきて」

入学の儀式が終わり、宴が終わるとそれぞれ寮に戻るため解散になった

校内全体は和を基調とした造りになっているが所々に洋風な「動く絵画」があり、ラウールは興味深々にみて歩いた

ホクト「校内の雰囲気には似つかない絵画だろ？ミスター喜多川がホグワーツ校の生徒だった時に気に入っていた絵を譲り受けたんだ。ミスター喜多川がダンブルドアに駄々をこねて譲ってもらったなんて噂もあるけどね」

絵画「半分正解、半分不正解だねその噂」

ラウール「わぁ！！」

突然絵画にしゃべりかけられたラウールは驚きの声をあげ飛び上がった

絵画「おぉ、驚かせてしまってすまない．．．」

ラウール「い、いえ、大丈夫です．．．」

と言ったもののラウールの心臓は大きく音を立てはねていた。

ホクト「ところで半分正解で半分不正解って？」

絵画「確かにホグワーツを卒業するとき、ミスター喜多川は絵画が欲しいとダンブルドアに直談判したさ。でもダンブルドアは渡さなかった。しかしダンブルドアが亡くなったとき僕らをミスター喜多川に託したんだよ。日本とイギリスの懸け橋になるように。とね」

ラウール「なんか．．．いい話ですね」

ホクト「あぁ．．．」

絵画「ま、だからホグワーツのことが知りたかったら私たち絵画に聞くといい。たまにはミスター喜多川のやんちゃぶりも教えてあげよう」

ラウール「じゃあ、たまに話に来ようかな」

絵画「あぁ。いつでもおいで。さぁ、列からだいぶ離れてしまったね。早くみんなのもとに戻りなさい」

ホクト「うわっまだ今年の合言葉聞いてないんだ！それじゃ、またね」

絵画「おやすみ」

ラウールとホクトは水神寮への道のりを走った
水神寮の入り口である襖には目つきの鋭い龍とその龍に寄り添う女が描かれており、
その襖に寄りかかるようにリョウヘイは立っていた

リョウヘイ「あ！もう二人ともどこ行ってたの！ホクトが道は分かるからよかったものの合言葉はまだ聞いてないでしょ！」

ラウール「ごめんなさい」

ホクト「悪い。で、今年の合言葉は？」

リョウヘイ「円周率100桁」

ホクト「おい」

リョウヘイ「怒ってるんだからね」

そう頬を膨らますリョウヘイはどこか可愛らしく、二人は申し訳ないと思いつつあまり怒られている気にならなかった

リョウヘイ「合言葉は”ジグザグアメージング”」

すると襖の女が龍へ何か合図をし、襖が開いた