花に落ちる雪の雫は美しく響る (ページ3)

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大きな校舎は昔ながらの日本の城のような出で立ちで、中も和を基調とされた造りだった

森番の生田斗真に大広間の入口まで案内されると、今度はこれまた顔の整った小柄な男が前に立ち、口を開いた

滝沢「こんばんは。今夜皆さんに会えたこと嬉しく思います。マホウトコロ、教頭の滝沢秀明です。さて、この襖の向こうには先生方と沢山の先輩方が皆さんを心待ちにしております。中に入ればすぐに組み分け帽子の組み分けがありますので、名前を呼ばれたら返事をしてすぐに前へ来てください。では、私に続いて入場です」

滝沢教頭がそう言うと独りでに襖が開き、
拍手で溢れる大広間へ1歩踏み出した。

たくさんの拍手の中をくぐりぬけて広間の前へ集まる新入生。

すると、1人の老人が前へ立つ

ラウール「ねえ、ミユ。あれは誰？」

ミユ『マホウトコロの校長、ミスター喜多川よ。イギリスのホグワーツご出身であちらの文化が混じってるの。ちなみにここはホグワーツの姉妹校よ』

本当になんでも知っているミユに関心しつつ、ラウールは目の前に立つ老人をみつめた。

喜多川「んん、おはよう。Youたち。元気だったかい？今年もたくさん仲間が増えてくれて嬉しいよ。さて、ここでは魔法が学べるわけだけど……魔法以外にも生きていく上で必要なものはたんとある。ボクはYouたちにここで"1番大切なもの"をみつけてほしいんだ。それは人それぞれだし、答えはない。なんでもいいんだ。大切なことにYou達が気づいてくれたらそれで。……この学校での楽しい生活が待っていると願うよ」

勉強以外になにか学校でみつけられる大切なもの。
ラウールにはその意味がよく分からなかったが、間もなくして組み分けの儀式が始まってしまい考えることが出来なかった