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ヒカル「俺も本当のままのことを忘れたわけじゃないよ。でも、本当のままみたいに信用しても大丈夫な人だよ」
ヒカル「それに、ままも君に本当のままのこと忘れて欲しいなんて思ってないさ。ゆっくり、ここに慣れていけばいい」
「…うん!ありがとうね。僕、コージ!君は?」
ヒカル「岩本照」
コージ「なんやヒカルくんお兄ちゃんみたいやな!」
ヒカル「そうか?じゃあコージは弟だな!」
それからコージは本当の兄のようにヒカルを慕い、ヒカルもまたコージを本当の弟のように可愛がった
ヒカルの父が遺 体となってみつかったときも、コージの母が亡くなった時も、すべて二人で乗り越えた
また、ヒカルがクディッチの大会で勝利した時も、コージが絵画のコンクールで金賞を受賞した時も、ともに喜びを分かち合った
そんな二人は血のつながりなど関係なく確かに二人だけの絆を育んでいったのだった
2つばかり年が上のヒカルを追うようにマホウトコロにコージが入学したときは、ヒカルと寮が分かれてしまったことが寂しくて1週間拗ね続けた
ヒカルは入学した当初から下級生代表を務めており、コージは自分もGrandeurに入ることができればずっと一緒にいられると勉学に励み、当時の月光寮の監督生にアピールを続けた結果、2年前、晴れて下級生代表になったのだ
ヒカルもヒカルで、表には出さなかったものの何で自分たちが同じ寮ではないのかと校長室に直談判しに行ったのであった
しかし、「違うからこそ支えあうことができる。それを一番理解しているのはYou達だろう?」とミスター喜多川になだめられ、それからコージに勉強を教えたり、月光寮長に頼みこんだりしていたのだった
少々ビビリで臆病だが、人の痛みに寄り添うことのできる兄が大好きなコージと、
そんな弟をほっておけず、多少脳筋で、考えるよりも先に行動してしまうが誰より勇敢で正義を貫くヒカル
そんな二人がいるGrandeurだから、個性の塊のような人材が集まってもバランスがよく、支え合っていけているのであろう
コージ「テル兄〜!みて〜!ミユがな、新入生テスト全教科100点やってん!俺すぐ抜かれてまうどうしよ〜!」
ヒカル「とかいいつつ、お前成績はいい方だろ。それより箒の訓練どうにかしろよ」
コージ「箒といえば!ラウがな、今まで1度も箒に乗ったことないって言うのにめちゃくちゃ上手くて寮チームからスカウトされてんて!」
ヒカル「お、それは俺も負けてられないな。よしコージ練習だ!」
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作者名:てんてん | 作成日時:2020年11月28日 1時