Maybe .II (ページ44)

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「わかりました。それじゃあ、3号室にしょっぴーの患者さんを呼びましょう。肺炎の患者さんは……」

「患者さんの名前はここに書いてある。リーダーが帰って来たら呼ぼうかって言ってたから、もう準備はできてるよ。部屋は5号室」

「ありがとうございます。じゃあ、電話しますね。ちなみに、受け持ちは……」

「岩橋にお願いした。フォローには神宮寺をつけてる」

「あの2人なら大丈夫ですね。しょっぴーの患者は……」

「俺やろ」

　受け持ちを誰にしようか考えていると、後ろから病衣を持った康二が不機嫌そうに口を尖らせて言う。

「まつくとちゃかのところは患者さん3人受け持ちで、1人は退室したけど2人残留だし、ケンティーと風磨のとこはさっき、カテの入院をとったばっかりやろ。そうなると、残ってるのは俺と流星のペアや。流星はロングで勤務時間が長いから、この後も入院対応に当たる可能性がある。そうなると、今回の入院は俺がメインで入室とることにならへん？」

「……うん、俺も同じこと考えてた」

　康二の言った通りだ。今のこの状況では、どの道……康二にしか振れる人がいなかった。元々、そうするつもりだったけど……さっきの食堂の時とは打って変わって、めちゃくちゃテンションが低いな……仕方ないけど……。
　
　