Maybe .II (ページ30)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:63,105 hit

＊ページ30

　
　逆にきょもはそれでいいのか！？さっきまで、『きょもと愉快な仲間たち』がいいーとか言ってたじゃん！
　だけど、きょもはキラキラした丸くて可愛い瞳で俺を見つめる。
　昔から、この瞳に弱いんだよな……。

「……うん、いいよ」

　どんなに嫌でも、最後はいいよと言ってしまう。

「よし！みんないいってことで、グループ作っちゃいますね」

　森本さんがささっとグループLINEを作って、俺たちを招待してくれた。続々と『チームW』にメンバーが加わって行く。

「これで、出勤してきた時は食堂に誰がいるか分かりますね。1人で寂しくご飯食べなくて済みそう」

　髙地はニコニコと目を細めて嬉しそうに笑っている。

「……」

　その両隣の阿部先生とジェシーさんはとても嬉しそうに口元を綻ばせて笑っている。
　俺も、ニヤけそうなくらい嬉しい。友達ができた気分だ。

「これでいつでも連絡取れますね。どうせなら、みんなで休み合わせてどっか行きません？」

「いいね！」

　わいわいと人が集まる賑やかな食堂で、俺たちは一際、大きな声で騒いでいた。
　なんだか、この人たちに出会えたことは不思議な気がするけど……。

(まあ、でも……)
　
　