Maybe .II (ページ28)

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「て言うか、さっくんて……えらい親しいな。2人はどういう関係なん？ただの知り合いやないやろ？」

「俺ときょもは幼馴染みなんですよ」

「幼馴染み！？」

　向井さんは目を大きく見開いて驚いた。

「確かに……雰囲気とかよー似とるけど……」

「そういうことじゃないんだけど……」

　その後も、7人で各々談笑が始まった。いつもは1人で過ごすことが多かった休憩時間が、とても楽しく感じた。

(たまには食堂で食べるのもいいな……)

「ねえねえ」

　そう思っていると、森本さんがみんなに声をかける。

「ここに集まったのも何かの縁ですし、みんなでLINE交換してグループ作りません？」

　ポケットからスマホを取り出して、LINEのアイコンを開く。

「いいねー！また集まりたい時に呼びかければ誰かいるもんね！」

　向井さんがテンション高めに森本さん同様、スマホを取り出した。

「ら、LINE……」

　こういう時、ジェシーさんは真っ先に喜ぶと思ったのに、何故か少し戸惑っている。珍しいな……こんなジェシーさん、見たいことない……。

「ジェシーさん？どうしたんですか？ LINE交換しましょうよ」

「は、はい！」

　髙地に言われて、ジェシーさんは漸くスマホを取り出した。
　きょもと阿部先生もLINEを開いて、各々交換し始める。
　
　