Maybe .II (ページ26)

今日:35 hit、昨日:0 hit、合計:63,131 hit

＊ページ26

　
「ジェシー……？」

　隣に座っているきょもが驚いた様子で、ジェシーさんを見ている。
　ん？どうしてきょもがジェシーさんのことを知ってるんだ？

「きょも、何でジェシーさんのこと知ってるの？」

　思わず聞いてしまった。

「ん？だって俺、ジェシーと同期だもん」

「え！？そうだったの！？」

　知らなかった……今日は知らないことばかり知るな……。
　目の前では、ジェシーさんが髙地に色んな話をしている。髙地は楽しそうに笑って、ジェシーさんの話を聞いている。
　なんか知り合いと知り合いが話してるのを見るのって新鮮だな……。

「あれ？ジェシー！」

　今度は俺じゃないんかーい！と心の中で思いながら、声のした方を向く。

「あ、森本さん、向井さん」

　そこには、救急病棟に所属している証である青いスクラブを着た森本さんと向井さんが立っていた。
　2人とも、日替わりランチセットの乗ったお盆を持っている。恐らく、俺たちと同じように席を探していたのだろう。

「慎太郎！康二くん！」

　ジェシーさんは嬉しそうに2人の方を向く。

「なんや、スゴい面子やな。ここにいる看護師、全員同期やないか」

「ええ！？そうなの！？」
　
　