Maybe .II (ページ23)

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　俺はきょもとお互いの現状をお喋りした。向かい側では、髙地と阿部先生がお話ししている。
　あれ？思ったよりも楽しそうだな……知り合いだったのかな？

「髙地先生、呼吸器内科に配属されたんだっけ？」

「はい。脳内も迷ったんですけど……深澤先生にゴリ押しされて……」

「あー、ふっかね。なるほどね。でも、呼吸器も色んなことが学べるし、良いと思うよ。髙地先生にも合ってると思う」

「本当ですか！？ありがとうございます」

　2人は普通に会話をしている。

「どうしたの？佐久間くん」

　俺がぼーとして2人を見ていると、髙地が話しかけて来た。そりゃそうだよね。隣の幼馴染みと話してると思ったら、2人のことを不思議そうに見てるんだもん。

「いや……2人が知り合いだったなんて、知らなくて……」

「あー、そうか。佐久間くんには話してなかったね。研修医のローテで脳内行った時に、俺の担当をしてくれたのが阿部先生だったんだ」

「そうなんだ」

　その話は初めて聞いたな……研修医時代は派遣される科が違ったから、全然会えなかったし、やっと会えたと思ってもお互い、そんなに時間もなかったから話せなかったもんな……。

「さっくんはどうして阿部先生と知り合いなの？」
　
　