Maybe .II (ページ20)

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Blow your mind ページ20

side.sk

「やっとご飯だ……」

　ふっか先生と遊びに行った次の日、俺は通常通り病院に来て仕事をしていた。今日は小児科病棟の回診をして、必要な指示を出して、急変も緊急入院も何もなく午前が終わった。

(たまにはこんな日があってもいいよね)

　毎日、何かがあってはたまったもんではない。神様からも今日は休めと言われている気がした。

「さてと……今日の日替わりメニューは……」

　食堂に到着して、メニュー表を見る。

「あ、天ぷら……」

　とうもろこしもあるじゃん！今日はこれにしよ～。

「あれ？佐久間くん？」

　列に並んでいると、後ろから声を掛けられた。

「髙地！」

　後ろを振り返ると、同期で呼吸器内科に配属された髙地優吾がいた。

「久し振りだなー！元気だった？」

「うん！佐久間くんも元気そうだね」

　髙地はニコニコと笑っている。

「佐久間くん、良かったら一緒に食べない？」

「もちろん！」

　俺と髙地は食堂のおばちゃんに注文をした。俺は日替わりメニューの天ぷら定食を、髙地はオムライスを頼んだ。

「どこ座ろっか」

　注文したご飯を受け取って、2人でお盆を持ちながら食堂をうろうろする。

(空いてる席がないな……)
　
　