【男主】春に舞う雪

番外編：もちものはなち ページ26

「おはようございまーす」

案の定レッスン室に一番乗り


今日は新曲のパフォーマンス確認で全員集まる予定で、
その後みんな仕事がないから久しぶりにご飯に行くことになっている


「初めてみたな、これ」

レッスン室の一角
並べられたテーブルの上にマネージャーさんが事前に用意してくれたお菓子が置いてあるんだけど、その中に一つ見たことがない飴があった


「何味なんだろ」

袋を開けても変な匂いがしないから、
興味本位で口に放り込む


「…えっ、なにこれ！？は！？」



−−−


佐「ということがあって、身体が幼児化しちゃったらしい。記憶ははっきりしてるけど、多分頭もちょっと幼児化しちゃってるかも」


俺がレッスン室についたとき、
服に埋もれながら膝を抱えてわんわん泣いている男の子を発見

そしたらまさかのAで、さっきと同じ説明をされた


今は自分でも状況が把握できたのか、
照の膝の上に座って落ち着いた様子ではある



阿「とりあえず今日はこれしかないからいいけど、明日の仕事はどうするの？現実世界ではありえないことが起こったのに、元の身体に戻る保障はあるの？」

「んぅ…」

岩「阿部、Aが不安になるようなこと言うな」

阿「あ、ごめん…」

佐「漫画とかだとこういう話よくあるけど、大体1日で戻るんじゃない！？よかったなA！明日には元通りだ！」

「おー！」

深「Aのソロの仕事もしばらくないし、万が一戻らなかったとしても代打はできるだろ」

阿「なんでそんな楽観的でいられるかな…」

目「俺は可愛いAが見られて嬉しいですけどね。おいで、A」

「やっ！」

向「めっちゃかわええ写真いっぱい撮れるわ」


まだ言葉を発さないゆり組もラウールも、
少し複雑そうな顔をしながらも可愛いAを見てにんまりしてる

そんな君たちにいいものを見せてやろう！



佐「ねぇねぇA、俺の名前呼んでみて？」

「しゃくまくん」

渡「なに今の、可愛すぎない？」

目「俺の名前は？」

「めぇめ」

向「めめ！死んだあかん！確かに死ぬほど可愛いけど死んだあかん！」

宮「俺は？」

「だてしゃま」

佐「A、みんなの名前順番に呼んであげて？」

「ふっかしゃん、てるにぃ、しゃくまくん、しょおたくん、だてしゃま、あべちゃん、こおじ、めぇめ、らうーりゅ！」



はい、みんな無事召されました

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