【男主】春に舞う雪

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深「翔太おっきしてー」

渡「んん…」


肩を揺すられてゆっくり目を開ける
自分の足元を確認すると、そこには寝る前に一瞬だけ感じた可愛い重みがまだあった


深「あと10分くらい休憩残ってるけど、せっかくだから翔太だけ起こした」

渡「…ありがと」


まだ覚醒しきってない頭だけど、ふっかの優しさを受け取っておく
いつの間にか周りも静かになってて、康二のカメラからシャッター音が聞こえるだけだった


目「今日だけはしょっぴーに譲ってあげる」

渡「元々お前のじゃねーよ」


起こさないよう程度に頭を撫でると、
腰にぎゅっと腕が巻きついてきた


目「うわ、今のしょっぴーの顔見た？やばいんだけど」

渡「目黒うるさい」

宮「でも、やっぱり翔太なんだね」

目「そうなんすよ。朝ずっと俺の膝で寝ない？って誘ってたのに、翔太くんの膝枕がいいって。休憩まで我慢するって」

渡「なにそれ、可愛すぎだろ」

目「阿部ちゃんが姫ポジだけど、Aも相当だよね」

渡「俺の姫はこいつだけだから。お前はめめあべやってろ」

宮「こらこら。嫉妬深い男は嫌われるよ？」

渡「今日の涼太ほんと嫌い！」

「ん…」

渡「やべっ」


俺が大声出したせいか、Aの目がうっすら開いた


「しょうたくん…？」

渡「ごめん、起こした」

「ううん…きゅうけいおわるでしょ…？」

渡「あと5分くらい。もうちょっとこのままでいいけど」


てか俺がもうちょっとこれ堪能してたいんだけど
寝起きでぽやぽやしてるAを可愛がってたいんだけど


「じゃあ、もうちょっとだけ、」

渡「いいよ」


勝ち誇った顔で目黒を見ればちょっと悔しそうな顔してたけど、
それ以上に寝起きのAが可愛すぎてあいつの顔もなかなかに終わってた


渡「A、最近寝れてないだろ」

「…うん」

渡「今日俺んとこ泊りにくる？」

「おとまり？」

渡「その方が一人でいるより寝れるだろ」

「いいの…？」

渡「俺がいいって言ってるんだからさ。忙しいのも今日までなんだろ？さっきマネージャーから聞いた」

「じゃあ、とまる」

渡「おう」



どうだ！メンバーみんな見てるか！
こいつ今日俺ん家泊まるんだからな！いいだろ！羨ましいだろ！



「ねぇねぇ翔太くん」

渡「ん？」


Aの手招きで耳を顔に近づける





向「ちょっと！しょっぴー顔真っ赤やん！！春くん何したん！？」

目「しょっぴー後で事情聴取」

佐「あざとい警察です！Aを逮捕ー！！」

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