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佐「んじゃあ、春ちゃんと追っかけっこしてくるねー!あとね、康二は1こも悪いことないから心配しないでね?誰も康二のこと怒ろうなんて思ってないし、寧ろ怒らなきゃいけないのは春ちゃんの方だから。安心してここでお待ちなさいな」
緊張した空気の中でも、佐久間はヘラっと笑って部屋を出て行った
深「康二、こっちおいで」
唇を噛んだまま俯く康二に手招きをする
その間に他の皆には休憩をとってもらう
深「ぶさいく(笑)」
向「…うるさいっす」
深「ごめんごめん(笑)」
ぽんぽんと背中をあやすようにたたいて、ゆっくりと気持ちを鎮める
深「今康二が思ってることぜーんぶ話せる?皆休憩中で誰もこっちの話聞いてないし」
ほんとはめっちゃ聞き耳立ててるけどね
向「…俺、頑張ってるんよ。そりゃ覚えるの遅いし、ダンスかって上手くできへんけど、どうやってもみんなに追いつけんのよ…。みんな同じこと思ってるんやろ…?俺えん方が練習進むんやろ…?」
深「そんな悲しい顔しないの。さっき佐久間も言ってただろ?康二は悪いところなんかないから。てか康二なしでどうやってフォーメーション合わせるんだよ」
向「でも、A怒ってた…」
深「でもばっかり言わないの。多分A自身すごく焦ってたんだと思うよ。あいつも精一杯色んな仕事こなしてキャパ超えちゃったんだろうな。康二とAがそれぞれ出来ることとかこなせる量が違うのは当たり前でさ、振り覚えてきて完璧に見える目黒だって飯食いながらスマホ触れないぐらい同時進行が苦手だろ?」
向「うん…」
深「みんなそれぞれ自分の精一杯をやればいいの。康二もAも一緒、わかった?」
しばらく康二と話をしていると、
「ただいまー!」と佐久間の声が響いた
佐久間の後ろには、しっかり怒られてきたんだなって分かるくらいのAが立ってて、その目はすぐに俺の隣の康二を見つけた
「途中で練習抜けてすいませんでした」
けど先にメンバー皆に謝るところはほんと律儀
佐「ほら行った行った」
背中を押されたAが康二の目の前で正座すると
小さく「ごめん」と聞こえた
もっと何か言いたいのに言葉が出てこないのか、
握りしめた拳が視界に入る
それを察した康二が優しくAを抱きしめて、
お互い何も話さずに静かにただ泣いていた
深「佐久間も泣いてどうすんだよ!」
佐「だってぇぇ!!」
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ヤタ(プロフ) - むにょさん» コメントありがとうございます!私も書いてて楽しい2人なので嬉しいです♪(2)でもぜひお楽しみください!! (2022年5月16日 17時) (レス) id: 86bb847ddc (このIDを非表示/違反報告)
むにょ(プロフ) - ヤタさんのお話大好きです…!特に目黒くんと春くんのお話にキュンキュンしてます!これからも応援してます! (2022年5月15日 23時) (レス) @page1 id: dae040d060 (このIDを非表示/違反報告)
eba.(プロフ) - ヤタさん» お返事ありがとうございます( ; ; )ヤタさんのペースで大丈夫なので気長に待ってますね! (2021年3月15日 14時) (レス) id: 56936dd54a (このIDを非表示/違反報告)
ヤタ(プロフ) - eba.さん» コメントありがとうございます!ぜひリクエスト頂いたお話書かせていただきます!更新まで今しばらくお待ちくださいませ(^^) (2021年3月13日 21時) (レス) id: 86bb847ddc (このIDを非表示/違反報告)
eba.(プロフ) - いつも楽しく拝見しています!リクエストなのですが、すのちゅーぶのぐるぐる脱出王のお話を書いていただきたいです(><)ご検討よろしくお願いします、、! (2021年3月11日 22時) (レス) id: 56936dd54a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤタ | 作成日時:2021年1月11日 11時