I wanna feel our summer forever (ページ2)

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岩「Aちゃんの部屋は2階の808ね。」

「2階なのに808なんですね。」

岩「阿部ちゃんが、8は末広がりで
縁起がいいし、少し変わった感じにしたい
って言ったからこうなったの。笑」

「なるほど。あ、ここって、岩本さんと
阿部さんの共同経営なんですか？」

岩「まあ、そんな所。俺は現場に出るけど
阿部ちゃんは裏方って感じかな？ってか
岩本さんってなんかやだ。照がいい。
«照»って字で«ひかる»なんだ。
割と気に入ってる。だから名前で呼んで」

「え、それでも無理ですよ！先輩ですし。」

岩「そんな固くなんないで？なんなら
敬語も要らないし。照って呼んでみてよ」

少し唇を尖らせてお願いされたら

呼ばない訳にはいかなくて。

でも流石に呼び捨ては出来ないし

考えた挙句に出たのが

「………照兄……。」

岩「…へ？」

「さすがに呼び捨ては出来ないので
照兄じゃダメですか？」

岩「…いいよ、。あとは敬語もなし！」

「それは徐々にで…」

岩「ははっ。ごめん、ごめん。笑
ちょっと意地悪した！徐々にでいいよ！」

岩本さん…じゃなかった、照兄は話せば

話す程、色々な表情を見せてくれる。

ギャップの塊で可愛らしい人なんだなって思った。

それから海の家でのルールや仕事内容を

教えてもらっているとオープンの時間に。

他の先輩スタッフにも挨拶をして

教わった仕事、接客をこなしていく。

時々、照兄が様子を見に来てくれるので

その時に分からないことを聞いて

自分なりに仕事を進めた。

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「「お疲れ様でした！！」」

お昼少し前ぐらいに開店してして

夕方ぐらいに閉店するのがここのお店。

初日だからあっという間に終わった。

岩「お疲れ様。初日どうだった？」

「あ、お疲れ様です！楽しかったです！
て、照兄が時々様子伺いに来てくれるから
心強かったです！」

岩「あ、ちゃんと呼んでくれたね。笑
Aちゃん、覚えるの早いし教え甲斐があるよ！」

「ほんとですか！それは嬉しいです！
明日からも、もっと頑張りますね！」

岩「でも、頑張り過ぎは禁物ね。
あと困ったことがあったらすぐに言ってね？」

Aちゃん、頑張り屋さんで何かあっても
隠しそうだからさ。

なんて、図星なことを言われてビックリした。

岩「今日だって、アイツに言い寄られてたでしょ？」

アイツと言って指を指された彼が

ピクっと反応した。