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Aside--------------------
辰哉に促されてお風呂に入った。
そういう行為をしなかった訳じゃないけど
あれがアイツの本性なんだと思ったら
触れられた所が気持ち悪くて仕方ない。
いつもよりも全身を隈無く洗った。
触れられた感触が消えるようになるまで…
あのタイミングで別れを告げた私も悪い。
でも、辰哉が来てくれてなかったら今頃
どうなってたか考えると恐怖でしかない。
辰哉には本当に感謝しかない。
いつも割とヘラヘラしてることが多いのに
いざとなったら頼れるんだよね。
お風呂あがったらもう一度ちゃんと
感謝を伝えないと。
「辰哉…？」
私がお風呂から上がって部屋に戻ると
ボケっと何か考えてる表情をした辰哉に
声をかけた。
こっちに気付いた辰哉が優しいふにゃっと
した笑顔を向けてくる。
なんだかちょっと照れくさくて素っ気ない
反応をしてしまった。
辰「俺が送ったLINEの話なんだけど…」
辰「Aを1人で帰らした癖になんか
嫌な胸騒ぎがしたんだよ。」
辰「だから、電話を繋いだままでいて
ってゆーLINEを送った訳よ。」
辰「まさか本当に待ち伏せしてるとは思わなくて
駆け付けるの遅くなってごめんね。」
勘が冴えてるのは昔からだけど
ここまで来ると驚きでしかない。
でも、話してくれてる辰哉の表情が
凄く苦しそうで、私も苦しくなる。
自分自身を責めてるんだろうな。
「辰哉が来てくれなかったらって
考えてただけでも吐き気がする。
辰哉は恩人だよ？」
と、伝えたら
ピンチにはいつでも駆けつけますよ。
って言いながら微笑んでくれたから
私も少しホッとした。
場の空気が和んだからか辰哉が
今日は帰った方が良いのか泊まるのか
どうしたらいいか私に確認してきた。
あんなことあった後だからって気にしてくれてるんだろう。
でも1人になる方が嫌だから
「…1人は嫌だ。」
自分の言った言葉が急に恥ずかしくなって
俯いてしまったから気付けなかった。
この時辰哉が切なそうに微笑んでたなんて…
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ちゃんかず(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。直ぐに外します。 (2021年1月20日 20時) (
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作者名：ちゃんかず | 作成日時：2021年1月20日 17時
