灯台もと暗し (ページ24)

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照との電話で言われた最後の言葉が

ずっと頭に残ってる。

「モヤモヤしたとか本人にはさすがに言えないって…」

あかり「何～？大きい独り言だね。笑」

「びっくりした…。帰ってきたなら言ってよ！」

あかり「だって、百面相してるんだもん。
オマケにでかい独り言いうし。笑…
で、何があったのよ。」

「んー、さっきの辰哉との電話でモヤモヤ
した話を照に聞いてもらってたのよ。」

あかり「照くんね、体脂肪率6%の男。」

「いや、覚え方！…それは置いといて。
照がさ、慌てて電話切ったことに対して
辰哉が聞いてきたら、モヤモヤしたから電話切ったって正直に言えって…。」

あかり「え、言えば良くない？そこ考える？」

「だってさ、そんなこといったら
辰哉のこと困らせちゃうじゃん…」

あかり「ねぇA？もしもだよ？
辰哉に彼女出来たらどんな気持ちになる？」

「え、おめでとう！って思うけど…」

あかり「けど？」

「…………嫌かもしんない。ってかやだ。」

あかり「今のその可愛い顔見せてやりたい…
A、それってどういう事か流石にわかるよね？」

「分かったけど、分かるけど…ね？
今更認めれないってか、辰哉はどうかわかんないじゃん？虚しいだけだよ。」

あかり「じゃあ、照くんが言ってたみたいに
話してみな？その後はあかり様に任せない！」
あ、今買い物中だから、もうすぐ帰るって！」

このタイミングで自覚してしまったから

辰哉にどんな顔して離せば良いのか

分からなくて、固まっている私にあかりが

「いつも通りでいいんだから。
まあ、そんな真っ赤な顔してたらすぐ
質問攻めされると思うけど。笑」

あかり面白がってやがる！他人事だな！

なんて心の中で悪態ついてたら玄関から

2人が帰ってきた音がした。

「「ただいまぁー」」

あかり「おかえり！今日定時にしては早くない？」

辰「軽く外回りして、その足で帰ってきた！わら」

あかり「でたよ、サボり魔辰哉。笑」

辰「サボり魔辰哉はやめとけよ！わら」

あかり「A？早く、迎え入れてあげなよ。笑」

「あ、お、おかえり！蓮くん！辰哉…」

蓮「ただいまー。」

辰「………ただいま。ねぇ、Aなんかあった？」

「え、何も…「あかりAちゃんと言うの。ボソ」」

「…で、電話の時、後ろの方から女の人の声が
聞こえちゃって、モヤモヤしたから電話切った。
…………ごめんなさい。」

言っちゃったよ。