告白 ページ42
「お、にいちゃ…？」
「…ﾁｭｯ」
「ちょ、…！
なに、してっ…
んんっ」
強引に一世の口内に
舌を入れた。
俺で感じてほしい。
もっと一世を見たい。
一世の服のボタンに手をかけた。
「はなして…っ！」
強く胸を押されて、
我に返った。
「なんでこんなことするの！？」
「ごめん、一世…
俺、最低だ…」
「何でキスしたの…」
「…もうこの際だし言うね、…
…ほんとは言わないつもりだったけど…
俺、一世が好きだ。
一世と兄弟になった時から…
いつも藤井くんとのことで
嫉妬したりしてた。
兄弟だし、告白するとか
いけないことって分かってたけど、
一世困らせるってことも
分かってたけど…
好きだ…」
「…俺には藤井くんがいるし、
お兄ちゃんのことはお兄ちゃんとしか
見れない。
だから同じ気持ちを
返すことなんてできないよ…」
「…聞いてくれただけで
嬉しいから大丈夫…
ごめん、一世…
ほんとにごめん…」
「…僕こそごめんね、」
「え…何で謝るの…？」
「…兄弟になっちゃってごめんね…」
「え…」
「兄弟じゃなかったら、
こんな苦しい気持ちにさせなかったかも
しれないし…
だからごめんね、…」
「…一世のせいじゃないよ、…
…ちょっとだけでいいから…
抱きしめていい…？」
「…いいよ、」
一世を優しく抱きしめたら、
腕をまわしてくれた。
.
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作者名：あおそう＊ | 作成日時：2019年5月4日 11時
