17日目 ページ17
ユンギと付き合って少しくらい身についた女子力だって街にいる女の子と比べてしまえば天と地の差だし、愛想も昔からなくてAちゃんはいっつもむっすりしてるわね〜なんて近所のおばさんに言われて大分悲しかったのを今でも大分根に持っている。可愛さなんてもう論外だそんなの年をとるにつれてなくなった
料理だって裁縫だって手先が不器用な私には不向きだ
自分の出来の悪さを見事についてくるユンギの言葉が刃物のように私に降りかかってくる
「…ブッサイクだなぁ、お前」
「…るさいっ」
鼻水が出てきて、涙も零れ落ちそうで
でも泣いてしまえばユンギに負けた気がしてそれはなんだか悔しくて
必死に涙が零れ落ちないようにユンギを睨みつけているとユンギの無表情な表情が呆れた顔に変わった
「泣くんだったら最初から言うなよ」
「…」
「言えよ、やり直そうって」
「…やだ」
「…ブス」
「…」
「アホ」
「…」
「バカ」
「…」
「…A」
ため息を吐いたユンギが私の名前を呼んだと思えば落ち着く匂いが私の鼻を掠めた
甘くて強い香水の香り
昔から変わらないユンギのその香りは私を安心させる
「…別れるなんて言うなよ」
「…」
「…お前がいないとつまんねぇんだよ、A」
まるで昔のことを頭の中で再生したみたいだった
高校の時
あの誰もいない埃臭い空き教室で二人
ユンギという底なし沼にハマったあの日のことを
気付けば涙でユンギの肩を濡 らしていた
黒いユンギのパーカーに濃いシミが少しずつ大きくなっていく
.
992人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
BTSが好きなユリです。 - ユンギペンなので(って言うかお話自体面白かったからなんだけど、w)すごく面白かったです!ユンギの冷たさや優しさどちらもすごく良かったです!これからもファイティン!!!! (2018年8月20日 15時) (レス) id: b11a370236 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - すごくやばかったです!最初見た時はゆんぎさんが冷たすぎて見てる自分もズキッときましたが読んでいくうちにゆんぎさんなりに考えて愛してるんだなってたくさんニヤニヤしました笑もうほんとにきゅんきゅんさせてもらってたまらんでした!(o´罒`o) (2017年3月15日 23時) (レス) id: 8810c09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 柳さん» イエイエ~これからも頑張って下さい~!楽しみにしてます☆ (2015年11月22日 1時) (レス) id: 90ea764e0e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - さんさん» コメントありがとうございます^ ^!お口に合うユンギさんになっていたようで安心です…笑実はユンギさん本当の本当に初挑戦すぎて上手く書けるか不安だったんですがそう言っていただけて良かったです…!ありがとうございます(>_<) (2015年11月22日 0時) (レス) id: 5bc6c6f8e5 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - かほさん» ひゃー!何というありがたいお言葉…!わ、私にペンの方がいるだなんて…!!!あ、ありがとうございますぅ…照 (2015年11月22日 0時) (レス) id: 5bc6c6f8e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柳 | 作成日時:2015年11月8日 21時