▼ ページ4
受付の先を曲がったところのエレベーターに乗り込んだのはいいものの、受付の女の子の話をまともに聞いてなかった私は何階を押せばいいか悩んでいた。
引き返すしかない…そう思った時エレベーターがガタンと音を鳴らしドアが開いた。
キャップを被りあどけなさの残る少年のような身長高めの男の子がキョトンと立っている。
？？「おお！スマイル弁当じゃーん！」
そうテンション高めで言うとエレベーターに乗り込むその男の子。
ニンマリした笑顔が可愛くて、でも肩幅とかガッチリで少年の顔をした大人って感じでこれまたボーッとしてしまう。
？？「今日配達おっちゃんじゃないんだねー？」
A「は、はい！」
？？「スマイルは俺らのお気にだからよろしくぅー！」
脳内ハテナが飛び交っててよくわかってない私の手をとり、これまたニンマリした笑顔を私にむけた。そのまま私の人差し指を使ってエレベーターのボタンを押した。
？？「ここだから俺らの控え室的なのあるの！覚えておいて〜？いい〜？」
A「は、はい！ありがとうございます…。」
？？「あっ もしかしてさ〜？」
A「…。」
？？「俺のこと知らない感じっすかぁぁ？」
A「…ごめんなさい。」
？？「まぁじで〜？ショックめっっちゃショック！！！俺泣いちゃうっ！」
A「本当にごめんなさい。」
？？「うぅぅぅーーー泣」
そんなやり取りをしてたらチーンと音が鳴り彼の控え室があるフロアに着いた。
私は申し訳なさと場違いさであたふたしていた。
台車をエレベーターから引き、私の前をうぅーと唸りながら歩く男の子の後ろを追いかけた。
？？「まじで知らない〜？俺…てか俺らのこと。」
A「じぇ…じぇねれ…ごめんなさいい！」
？？「うぅぅぅーーー！！！途中まで合ってるけどまじで知らないんだねーーーああああああ」
ああああああと叫びながら一室のドアを開けそのまま走るように部屋の中に入ったその男の子。
ドアがバタンと閉まると、中から男の子達の声が聞こえてきて私に緊張が走る。
きっと芸能人なんだよね？
オーラが違ったし…
私だいぶ失礼極まりないじゃん。
でも仕事で来てるんだし緊張するけど…
よしゃ！！！
とびっきりの笑顔でスマイル弁当なだけに…
A「毎度ありがとうございまーす！スマイル弁当です！失礼します！！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rin - 、さん» ご指摘ありがとうございます！フラグ外しました。気づかなかったので助かりました！ (2018年7月27日 23時) (
レス) id: 00d2954d0c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月27日 19時) (レス) id: cc2ff1026e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rin | 作成日時：2018年7月27日 19時
