＃ ４４ 『自分だけ』 ページ44
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昨日の出来事が全く忘れられない。
一人で悶々としながら、仕事でも上の空。
石黒くんにも何度も心配され、
結局ぼーっとしながら一日を終えた。
家でゴロゴロしながら、でもゲームをやる気力にもなれずにいると、
まさかの玲於くんから着信が入る。
何を言われるんだろう。
昨日の事何か言われたらなんて答えよう。
と思いながらも電話に出ることにした。
「はい……」
『あ、お疲れ。』
意外と普通な態度の玲於くん。
「お、お疲れさま。」
『昨日飲みすぎて朝めっちゃ頭痛かった。龍友くんに聞いたんだけど俺の事送ってくれたんだね、ありがと。』
「あ、うん。大丈夫だよ。タクシーの運転手さんがお家知ってたみたいで…」
『あ、そゆことね。全然記憶無かったわ(笑)』
……全然記憶ないか。
ってことはキスしたってことも覚えてないんだろうな。
「……そっか」
『何か元気ない？』
「んーん。大丈夫、また連絡するね」
『は？ちょ、何……』
玲於くんの言葉も聞こえないフリして電話を切ってしまった。
その後すぐまた着信が入ったが無視してしまった。
気にしてたのは自分だけだった。
覚えてもなかっただろうし、
きっと煌びやかな生活をしている玲於くんからしたらキスなんて、大したことじゃない。
でも私からしたら大したことだし、
なんだろうこのモヤモヤした気持ち。
玲於くんにぶつけることも出来ないし
次からどんな顔して会えばいいのかもわからない。
……もう不用意に近づかない方がいいのかな。
そしたら、こういうことも起きないし、考えないで済むのかな。
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せなしゃん。(プロフ) - りなgさん» はじめまして！コメントありがとうございます！これからも頑張りますので、よろしくお願いします(；；) (2020年1月29日 1時) (
レス) id: 79ac0b1708 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - はじめまして！オンラインから出会うってストーリーが新しくハマりました！2人がどうなってくのか楽しみです。 (2020年1月28日 2時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せなしゃん。 | 作成日時：2020年1月20日 23時
